column コラム

CPAPを使い続けますか?

2025.08.25

マスクに頼らないいびき・無呼吸の治療をお考えの方に

レーザー治療という選択肢

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療として「CPAP(シーパップ)」は広く知られています。
しかしその一方で、

  • 「マスクの圧迫感がつらい」
  • 「見た目が気になる」
  • 「毎晩の装着がストレスになる」

などの理由で、治療を続けられない方が多いのも現実です。

当院では、そうした方のために、マスクを使わずにいびきを軽減できる「レーザー治療」を行っています。日帰り・短時間で受けられ、生活への影響もほとんどありません。

CPAP治療とは?

有効性が高い一方で、継続の難しさも…

CPAPとは、睡眠中に鼻に装着したマスクから空気を送り込み、気道の閉塞を防ぐ治療法です。無呼吸やいびきの改善に有効で、重症の方には第一選択とされます。

しかし、こんなお悩みを感じている方も少なくありません。

CPAPに関するよくあるお悩み

  • 毎晩の装着が煩わしい
  • マスクがずれて目が覚めてしまう
  • 鼻や口が乾燥する
  • 音や見た目が気になりパートナーにも気を使う
  • 継続が難しく、途中でやめてしまった

CPAPはあくまでも「無呼吸を防ぐための補助」であり、根本的に治す治療ではありません。使用をやめると元の状態に戻ってしまうため、長期にわたって装着を続ける必要があります。

マスクなしで治療できる「レーザー治療」

無理なく続けられる、根本改善型の治療法

当院で行っているレーザー治療は、CPAPのように機械で空気を送り込むのではなく、物理的に気道を広げるアプローチです。

のどの奥にある「軟口蓋(なんこうがい)」にレーザーを照射し、粘膜組織を軽く引き締めることで空気の通り道を広げ、いびきや無呼吸の原因に直接アプローチします。

セルフケアだけでは改善が難しいケースでは、医療による根本的な治療が必要です。
当院では、健康保険が適用されるレーザー治療を導入しています。

レーザー治療の特長

  • マスクや器具を使わず治療できる
  • 健康保険が適用(3割負担)されるため、経済的負担を抑えられる
  • 出血や痛みが少なく、身体への負担が軽い(メス不使用・局所麻酔)
  • 治療時間は15〜20分程度、日帰りで施術が可能
  • 治療当日から食事や会話も可能で、日常生活に支障がほとんどない
  • CPAPやマウスピースが合わなかった方にも適応されることがある
  • 構造的に気道を広げるため、根本的な改善が期待できる

このような方におすすめです

  • CPAPが合わず、継続できなかった方
  • マスクの違和感や音が気になって眠れない方
  • パートナーからいびきを指摘されている方
  • 手術には抵抗があるが、できるだけ症状を改善したい方
  • 通院や管理の負担が少ない治療を希望される方

無理のない方法で快適な睡眠を取り戻しましょう

CPAPが続けられなかったからといって、改善をあきらめる必要はありません。
マスクを使わないレーザー治療という選択肢があることを、ぜひ知っていただきたいと思います。

「眠っても疲れが取れない」「いびきが気になる」「パートナーの睡眠にも影響がある」――
そんなお悩みがある方は、まずはお気軽に当院までご相談ください。あなたに合った治療法を一緒に見つけていきましょう。

コレージュクリニックとは

当院は、いびきをはじめ、睡眠時無呼吸症候群や花粉症・アレルギー性鼻炎などの診療を専門とする耳鼻咽喉科クリニックです。 いびきは単なる音の問題にとどまらず、時に健康へ深刻な影響を及ぼすこともあります。当院では、原因や症状を丁寧に見極めたうえで、適切な診断と治療をご提案し、質の高い睡眠の回復をめざします。
一人ひとりに寄り添いながら、健やかな眠りと快適な毎日をサポートいたします。

レーザー治療は保険適用、自己負担は約3割

ほとんどの治療は健康保険が適用され、自己負担額はおよそ31,000円前後。保険証をお忘れなくご持参ください。

コレ―ジュクリニックとは

医師紹介

都筑 俊寛(つづく としひろ)

耳鼻咽喉科専門医。レーザー治療の臨床と研究に長年携わり、28,000件以上の治療実績をもつ。

  • 日本耳鼻咽喉科学会認定 専門医
  • 日本めまい平衡医学会 参与
  • 日本臨床医療レーザー協会 会員
  • 帝京大学医学部 元准教授

いびきは単なる音の問題ではありません。 睡眠の質を下げ、生活の質を大きく損なうこともあります。 専門医として、安心できる診断と治療を通じて、より良い毎日を取り戻すお手伝いができればと願っています。

ドクター紹介