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睡眠時無呼吸症候群の重症度とは?診断基準と重症度別の治療法を耳鼻科専門医が解説【銀座】

2025.11.17

「睡眠時無呼吸症候群の検査でAHIという数値を言われたけれど、自分はどのくらい重症なの?」「重症度によって治療法は変わる?」。睡眠時無呼吸症候群と向き合う際、自分の重症度を正しく理解することはとても重要です。

睡眠時無呼吸症候群の重症度は「AHI(無呼吸低呼吸指数)」という指標で判定され、軽症・中等症・重症の3段階に分類されます。この重症度によって、適した治療法や保険適用の条件が変わります。

この記事では、睡眠時無呼吸症候群の重症度とは何か、その診断基準と重症度別の治療法、放置するリスクまで、耳鼻咽喉科専門医の立場から詳しく解説します。

睡眠時無呼吸症候群の重症度を測る指標「AHI」とは

睡眠時無呼吸症候群の重症度を判定するために用いられるのが、AHI(Apnea Hypopnea Index:無呼吸低呼吸指数)という指標です。AHIは、睡眠中の1時間あたりに「無呼吸」と「低呼吸」が何回起きたかを示す数値で、睡眠時無呼吸症候群の診断・重症度分類・治療適応の判定に用いられる世界共通の中心的な指標です。

無呼吸とは、呼吸が10秒以上停止することを指します。低呼吸とは、口や鼻からの換気量が50%以上低下した状態が10秒以上続くことを指します。この無呼吸と低呼吸の合計回数を睡眠時間で割った1時間あたりの回数がAHIです。AHIの数値が大きいほど、睡眠中に呼吸のトラブルが多く起きている、つまり重症度が高いことを意味します。

睡眠時無呼吸症候群の重症度分類(軽症・中等症・重症)

睡眠時無呼吸症候群の重症度は、AHIの数値によって軽症・中等症・重症の3段階に分類されます。この分類は、国際的な基準(アメリカ睡眠医学会の基準)に基づいており、日本の睡眠時無呼吸症候群診療ガイドライン2020でも準拠されています。

具体的には、AHIが5以上15未満を軽症、15以上30未満を中等症、30以上を重症と分類します。AHIが5未満の場合は正常と判断されます。この重症度分類が、治療法の選択や保険適用の判断の基礎となります。自分のAHIがどの範囲に該当するかを知ることが、適切な治療への第一歩です。

睡眠時無呼吸症候群の診断基準

睡眠時無呼吸症候群の診断は、重症度分類の基礎となるAHIに加えて、症状や合併症の有無も考慮して行われます。診断基準は、2014年に公表された睡眠障害国際分類第3版(ICSD-3)に基づきます。

成人の場合、次のような基準で診断されます。眠気・爽快感のない睡眠・疲労・不眠などの症状がある、あるいは呼吸停止やあえぎで覚醒する、あるいは家族などから習慣性のいびきや呼吸中断を指摘される、あるいは高血圧・気分障害・認知機能障害・冠動脈疾患・脳血管障害・心不全・心房細動・2型糖尿病と診断されている、といった項目のいずれかに該当し、かつ検査でAHIが5以上の場合に睡眠時無呼吸症候群と診断されます。自覚症状がなくても、AHIが15以上あれば睡眠時無呼吸症候群と診断されます。

このように、重症度を示すAHIだけでなく、症状や合併症の有無も診断に関わります。正確な診断のためには専門的な検査と評価が必要です。

睡眠時無呼吸症候群の重症度を調べる検査

睡眠時無呼吸症候群の重症度を正確に把握するためには、検査が欠かせません。主な検査には2種類あります。

簡易検査は、自宅で睡眠中に指や鼻にセンサーを装着し、呼吸の状態や血中酸素濃度を測定する検査です。手軽に行えるため、睡眠時無呼吸症候群のスクリーニングに用いられます。終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG)は、脳波・呼吸の状態・心電図・眼球運動・筋電図などを総合的に測定する精密検査です。総睡眠時間を測定できるため、1時間あたりのAHIを正確に計測でき、より詳細な重症度の評価が可能です。

いびきや日中の眠気が気になる方は、まずこうした検査で自分の重症度を把握することが、適切な治療への出発点になります。

睡眠時無呼吸症候群の重症度別の治療法

「睡眠時無呼吸症候群の重症度について患者さんにお伝えするとき、私が大切にしているのは『重症度に応じた適切な治療を選ぶこと』です。AHIによって軽症・中等症・重症に分類され、それぞれ適した治療が異なります。重症の方に軽症向けの治療を行っても十分な効果は得られませんし、逆もまた同じです。

重症の方にはCPAP療法が第一選択となり、軽症〜中等症ではマウスピースなども選択肢になります。また、いびきが主な悩みで重症の睡眠時無呼吸が否定されている場合は、レーザー治療が選択肢になることもあります。大切なのは、まず検査で重症度を正確に把握し、その結果に基づいて治療法を選ぶことです。自己判断せず、専門医の評価を受けていただきたいと思います。」

都筑俊寛 銀座PHCクリニック耳鼻咽喉科 院長 / 耳鼻咽喉科専門医 医師プロフィールはこちら

睡眠時無呼吸症候群の治療法は、重症度によって選択が変わります。

重症(AHI30以上)の治療法

重症の睡眠時無呼吸症候群に対しては、CPAP療法(持続陽圧呼吸療法)が第一選択とされています。就寝時にマスクから一定の圧力で空気を送り込み、気道を広げて呼吸の停止を防ぐ治療です。装着を継続する限り効果が維持され、重症例に対して高い効果が期待できます。日本の保険診療では、AHIが一定以上の場合にCPAP療法が保険適用となります。

中等症(AHI15以上30未満)の治療法

中等症の場合、AHIの数値や症状によってCPAP療法やマウスピースが選択されます。CPAPの保険適用の条件を満たす場合はCPAP療法が、そうでない場合はマウスピース(口腔内装置)が検討されます。原因や生活スタイルをふまえて治療法を選ぶことが大切です。

軽症(AHI5以上15未満)の治療法

軽症の場合、マウスピース(口腔内装置)が有効な選択肢となります。下あごを前方に固定して気道を確保する装置で、軽症〜中等症に用いられます。また、いびきが主な悩みで重症の睡眠時無呼吸が否定されている場合は、いびきのレーザー治療が選択肢になることもあります。生活習慣の改善(減量・節酒・睡眠姿勢の見直し)も、軽症の段階では特に効果が期待できます。

いずれの重症度でも、鼻詰まりが関係している場合は鼻の治療を併せて行うこと、体重管理などの生活習慣の改善を行うことが、治療効果を高める土台となります。

睡眠時無呼吸症候群の治療法7選の比較はこちら

睡眠時無呼吸症候群を重症度が高いまま放置するリスク

睡眠時無呼吸症候群を重症度が高いまま放置すると、さまざまな健康リスクが高まります。睡眠中に無呼吸・低呼吸が繰り返されることで、体が低酸素状態に繰り返しさらされ、心臓や血管、脳に負担がかかります。

重症の睡眠時無呼吸症候群では、高血圧・糖尿病・心疾患(冠動脈疾患・心不全・心房細動)・脳血管障害(脳卒中)などの合併症リスクが高まることが知られています。また、日中の強い眠気による集中力の低下や、交通事故のリスクも問題となります。重症度が高いほどこれらのリスクは大きくなるため、早期に重症度を把握し、適切な治療を始めることが重要です。

銀座PHCクリニック耳鼻咽喉科の睡眠時無呼吸症候群診療について

銀座PHCクリニック耳鼻咽喉科は、東京都中央区銀座7丁目に位置する耳鼻咽喉科クリニックです。院長の都筑俊寛医師は、いびき・睡眠時無呼吸症候群に対するレーザー治療(外来のみ)において2001年から2022年で累計29,000件の実績を持つ、耳鼻咽喉科専門医です。検査で重症度と原因を評価し、患者さんに適した治療をご提案しています。

当院のいびき・睡眠時無呼吸症候群、および花粉症・アレルギー性鼻炎に対するレーザー治療は、保険診療が適用されます。費用は全国一律の診療報酬に基づいており、いびき・無呼吸のレーザー治療費は3割負担でおよそ31,000円前後、初診・検査費用は約3,000〜12,000円、再診費用は約1,000〜2,000円程度が目安です(症状により検査内容が異なるため費用には幅があります。薬の処方がある場合は別途費用がかかります。お支払いは現金のみとなります)。健康保険証をご持参いただければ保険診療としての費用で治療が可能です。保険証をお忘れの場合や保険適用外の症状に対する治療は自由診療扱いとなります。治療の適応は医師が初診時に判断いたします。

「睡眠時無呼吸症候群の重症度を知りたい」「重症度に応じた治療について相談したい」という銀座・東京エリアの方は、ぜひ一度ご相談ください。

いびきレーザー治療の効果と費用の詳細はこちら

睡眠時無呼吸症候群の重症度に関するよくあるご質問(FAQ)

Q1. 睡眠時無呼吸症候群の重症度はどうやって決まりますか?

睡眠時無呼吸症候群の重症度は、AHI(無呼吸低呼吸指数)という指標で決まります。AHIは睡眠中の1時間あたりに無呼吸と低呼吸が何回起きたかを示す数値です。AHIが5以上15未満を軽症、15以上30未満を中等症、30以上を重症と分類します。この分類は国際的な基準に基づいており、日本の診療ガイドラインでも準拠されています。重症度を正確に把握するには、簡易検査や終夜睡眠ポリグラフ検査が必要です。

Q2. 睡眠時無呼吸症候群の重症度によって治療法は変わりますか?

はい、重症度によって治療法は変わります。重症(AHI30以上)の場合はCPAP療法が第一選択となります。中等症(AHI15以上30未満)ではAHIや症状によりCPAP療法やマウスピースが選択されます。軽症(AHI5以上15未満)ではマウスピースや、いびきが主な悩みの場合はレーザー治療が選択肢になることもあります。どの重症度でも生活習慣の改善は治療効果を高める土台となります。まず検査で重症度を把握することが大切です。

Q3. AHIが高いほど睡眠時無呼吸症候群は危険ですか?

AHIが高いほど、睡眠中に無呼吸・低呼吸が多く起きており、重症度が高いことを意味します。重症度が高いまま放置すると、高血圧・糖尿病・心疾患・脳血管障害などの合併症リスクが高まることが知られています。AHIが30以上の重症の場合は、自覚症状の有無にかかわらず早期の治療が求められます。AHIの数値が気になる方は、専門医に相談し適切な治療を検討することをお勧めします。

Q4. 自覚症状がなくても睡眠時無呼吸症候群と診断されることはありますか?

はい、あります。睡眠時無呼吸症候群の診断基準では、眠気やいびきなどの症状や高血圧などの合併症があり検査でAHIが5以上の場合に診断されますが、自覚症状がなくてもAHIが15以上あれば睡眠時無呼吸症候群と診断されます。自覚症状がないからといって問題がないわけではなく、重症度が高い場合は健康リスクが高まっているため、検査で正確な状態を把握することが重要です。

Q5. 睡眠時無呼吸症候群の重症度を調べるにはどうすればよいですか?

睡眠時無呼吸症候群の重症度を調べるには、検査が必要です。まず自宅でできる簡易検査で睡眠中の呼吸状態や血中酸素濃度を測定し、必要に応じて終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG)というより精密な検査で正確なAHIを測定します。これらの検査で重症度を把握することで、どの治療が適しているかを医師と具体的に相談できます。いびきや日中の眠気が気になる方は、まず検査を受けることをお勧めします。

まとめ|睡眠時無呼吸症候群の重症度を把握して適切な治療を

睡眠時無呼吸症候群の重症度は、AHI(無呼吸低呼吸指数)という指標で判定され、軽症(AHI5以上15未満)・中等症(15以上30未満)・重症(30以上)の3段階に分類されます。この重症度によって、適した治療法や保険適用の条件が変わります。

重症の場合はCPAP療法が第一選択となり、軽症〜中等症ではマウスピースや、いびきが主な悩みの場合はレーザー治療が選択肢になることもあります。重症度が高いまま放置すると健康リスクが高まるため、まず検査で自分の重症度を正確に把握し、適切な治療を始めることが大切です。

銀座PHCクリニック耳鼻咽喉科では、いびき・睡眠時無呼吸症候群のレーザー治療の豊富な実績を持つ耳鼻咽喉科専門医が、検査に基づいて患者さんに適した治療をご提案しています。いびき・睡眠時無呼吸症候群のレーザー治療は保険診療が適用され、明確な費用のもとで治療を受けていただけます。

睡眠時無呼吸症候群の重症度が気になるという銀座・東京エリアの方は、ぜひ一度ご相談ください。

※本記事は情報提供を目的としており、個別の診断・治療を保証するものではありません。重症度の判定や治療の適応は医師が診察のうえ判断します。

 

コレージュクリニックとは

当院は、いびきをはじめ、睡眠時無呼吸症候群や花粉症・アレルギー性鼻炎などの診療を専門とする耳鼻咽喉科クリニックです。 いびきは単なる音の問題にとどまらず、時に健康へ深刻な影響を及ぼすこともあります。当院では、原因や症状を丁寧に見極めたうえで、適切な診断と治療をご提案し、質の高い睡眠の回復をめざします。
一人ひとりに寄り添いながら、健やかな眠りと快適な毎日をサポートいたします。

レーザー治療は保険適用、自己負担は約3割

ほとんどの治療は健康保険が適用され、自己負担額はおよそ31,000円前後。保険証をお忘れなくご持参ください。

コレ―ジュクリニックとは

医師紹介

都筑 俊寛(つづく としひろ)

耳鼻咽喉科専門医。レーザー治療の臨床と研究に長年携わり、28,000件以上の治療実績をもつ。

  • 日本耳鼻咽喉科学会認定 専門医
  • 日本めまい平衡医学会 参与
  • 日本臨床医療レーザー協会 会員
  • 帝京大学医学部 元准教授

いびきは単なる音の問題ではありません。 睡眠の質を下げ、生活の質を大きく損なうこともあります。 専門医として、安心できる診断と治療を通じて、より良い毎日を取り戻すお手伝いができればと願っています。

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