column コラム
いびき治療は何回必要?治療回数と効果の関係
2025.10.22
目次
1.いびき治療の回数はケースによって異なる〜効果を最大化するポイント
2.いびきの原因と治療法の種類〜適切な治療回数の見極め方
3.レーザー治療の回数と効果〜当院の治療実績から
4.睡眠時無呼吸症候群の場合の治療回数〜より慎重な対応が必要
5.いびき治療の効果を最大化するための通院計画
6.いびき治療に関するよくある質問
7.まとめ:いびき治療の回数と効果を最大化するために
いびき治療の回数は、症状の重さや原因によって大きく変わります。軽度のいびきなら数回の治療で改善する場合もありますが、睡眠時無呼吸症候群を伴う重度のケースでは、より長期的な治療計画が必要になることもあるのです。
当院では28,000件以上のいびき治療実績があり、多くの患者さんの睡眠の質を改善してきました。この記事では、いびき治療に必要な回数と効果の関係について、専門医の立場から詳しく解説します。
いびき治療の回数はケースによって異なる〜効果を最大化するポイント
いびきの原因と治療法の種類〜適切な治療回数の見極め方
いびきは単なる騒音問題ではなく、睡眠の質を低下させ、日中の疲労感や集中力低下につながる可能性があります。まずはいびきの原因を理解することが、適切な治療回数を見極めるポイントです。
いびきの主な原因は、睡眠中に上気道(特に軟口蓋や口蓋垂)の筋肉が弛緩し、気道が狭くなることで発生します。空気の通り道が狭くなると、粘膜が振動していびきの音が出るのです。
いびきの主な原因
- 鼻づまりなどの症状があり口呼吸がメインとなる方
- 肥満により首周りに脂肪がつき上気道が狭くなっている方
- 下あごが小さく後退しており、舌根が落ち込みやすい方
- アデノイド(咽頭扁桃)や扁桃の肥大が見られる方
- 舌が大きい、口蓋垂(のどちんこ)が太くて長い方
原因によって最適な治療法が異なり、それに伴って必要な治療回数も変わってきます。
主ないびき治療法と一般的な治療回数
現在、いびき治療には様々な方法がありますが、主なものとして以下の治療法があります。
- レーザー治療(切除型):口蓋垂(のどちんこ)周辺をレーザーで切除する方法。通常1回の治療で効果が現れますが、症例によっては追加治療が必要な場合も。
- レーザー治療(引き締め型):口蓋垂にレーザーを照射して組織を引き締める方法。標準的に3回(3-4週間隔)の治療が必要。
- CPAP療法:睡眠時無呼吸症候群の治療に用いられる方法。毎日の使用が必要で、治療というより継続的な管理方法。
- マウスピース治療:睡眠時に装着し、下顎を前方に出して気道を確保する方法。効果が出るまで調整が必要な場合があります。
どうですか?ご自身のいびきの原因や症状に合った治療法が見えてきましたか?
いびきの原因と治療法の種類〜適切な治療回数の見極め方
当院では、いびき治療に「レーザーによる軟口蓋形成術」を主に採用しています。この治療法は、口蓋垂(のどちんこ)の周辺部分をレーザーにより切除し、気道を広げる方法です。
レーザー治療の大きな特徴は、メスによる切開と比べて出血や痛みが少なく、日帰りで治療が可能な点です。しかし、治療効果を最大化するためには、適切な回数の治療が必要です。
レーザー治療の種類による必要回数の違い
レーザー治療には大きく分けて「切除型」と「引き締め型」の2種類があります。それぞれ必要な回数が異なります。
- 切除型レーザー治療(LAUP):基本的に1回の治療で効果が現れますが、いびきの原因や症状の重さによっては複数回必要になることもあります。当院の統計では、約90%の方が1回の治療でいびきが改善しています。
- 引き締め型レーザー治療(NightLase等):組織を切除せず熱エネルギーで引き締める方法で、標準的に3回(3-4週間隔)の治療が必要です。初回治療で約50%の方が改善し、2回目治療後では80%の方が改善を実感されています。
当院では患者さん一人ひとりの症状に合わせて最適な治療計画を立てています。レーザー治療は即効性が高く、多くの患者さんが初回治療後から改善を実感されています。
治療効果の持続期間と追加治療の必要性
レーザー治療の効果は半永久的ではありません。引き締め型レーザー治療の場合、3回照射することで約1-3年効果が続くと報告があります。その後はいびきの程度によって1年に1-2回程度の追加照射が必要になることがあります。
治療効果を長く維持するためには、以下の点に注意することが重要です。
- 適切な体重管理(肥満はいびきの大きな原因)
- アルコールの過剰摂取を避ける
- 睡眠薬や精神安定剤の使用に注意する
- 規則正しい睡眠習慣を心がける
これらの生活習慣の改善と適切な追加治療を組み合わせることで、長期的ないびき改善効果を期待できます。

レーザー治療の回数と効果〜当院の治療実績から
当院では、いびき治療に「レーザーによる軟口蓋形成術」を主に採用しています。この治療法は、口蓋垂(のどちんこ)の周辺部分をレーザーにより切除し、気道を広げる方法です。
レーザー治療の大きな特徴は、メスによる切開と比べて出血や痛みが少なく、日帰りで治療が可能な点です。しかし、治療効果を最大化するためには、適切な回数の治療が必要です。
レーザー治療の種類による必要回数の違い
レーザー治療には大きく分けて「切除型」と「引き締め型」の2種類があります。それぞれ必要な回数が異なります。
- 切除型レーザー治療(LAUP):基本的に1回の治療で効果が現れますが、いびきの原因や症状の重さによっては複数回必要になることもあります。当院の統計では、約90%の方が1回の治療でいびきが改善しています。
- 引き締め型レーザー治療(NightLase等):組織を切除せず熱エネルギーで引き締める方法で、標準的に3回(3-4週間隔)の治療が必要です。初回治療で約50%の方が改善し、2回目治療後では80%の方が改善を実感されています。
当院では患者さん一人ひとりの症状に合わせて最適な治療計画を立てています。レーザー治療は即効性が高く、多くの患者さんが初回治療後から改善を実感されています。
治療効果の持続期間と追加治療の必要性
レーザー治療の効果は半永久的ではありません。引き締め型レーザー治療の場合、3回照射することで約1-3年効果が続くと報告があります。その後はいびきの程度によって1年に1-2回程度の追加照射が必要になることがあります。
治療効果を長く維持するためには、以下の点に注意することが重要です。
- 適切な体重管理(肥満はいびきの大きな原因)
- アルコールの過剰摂取を避ける
- 睡眠薬や精神安定剤の使用に注意する
- 規則正しい睡眠習慣を心がける
これらの生活習慣の改善と適切な追加治療を組み合わせることで、長期的ないびき改善効果を期待できます。
睡眠時無呼吸症候群の場合の治療回数〜より慎重な対応が必要
いびきが単なる音の問題ではなく、睡眠時無呼吸症候群(SAS)を伴う場合は、より慎重な治療計画が必要です。睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に呼吸が繰り返し停止する状態で、重大な健康リスクを伴います。
睡眠時無呼吸症候群の可能性が高いチェック項目には、以下のようなものがあります。
- 睡眠時間が十分でも昼間眠い
- 睡眠中の呼吸の停止を指摘された
- 集中力の低下、意欲の低下
- 朝、頭が重い、頭痛がある
睡眠時無呼吸症候群の重症度と治療回数の関係
睡眠時無呼吸症候群の重症度は、1時間あたりの無呼吸・低呼吸の回数(AHI:無呼吸低呼吸指数)によって判断されます。
- 軽症:1時間あたり5~15回
- 中等症:1時間あたり16~30回
- 重症:1時間あたり30回超
レーザー治療を行う場合、睡眠時無呼吸症候群の患者さんは通常のいびき患者さんよりも複数回の治療が必要になることが多く、治療効果も個人差が大きいのが特徴です。
CPAP療法との併用と治療回数
中等症から重症の睡眠時無呼吸症候群の場合、CPAP療法(持続陽圧呼吸療法)が基本治療となります。CPAP療法は毎日の使用が必要な治療法ですが、使用感に不満を持つ患者さんも少なくありません。
当院では、CPAP療法の使用感を改善するために、補助的にレーザー治療を行うケースもあります。この場合、レーザー治療によって気道を広げることで、CPAP療法の圧力設定を下げられる可能性があり、使用感の改善につながることがあります。
このような併用療法の場合、レーザー治療は通常2~3回程度行い、その後のCPAP療法の効果を見ながら追加治療の必要性を判断します。
睡眠時無呼吸症候群は放置すると、高血圧や心疾患、脳卒中などのリスクを高める深刻な病気です。症状が疑われる方は、早めに専門医の診察を受けることをお勧めします。

いびき治療の効果を最大化するための通院計画
いびき治療の効果を最大限に引き出すためには、適切な通院計画が重要です。当院では患者さん一人ひとりの症状や生活スタイルに合わせた通院計画を提案しています。
治療回数は症例によって異なりますが、一般的な通院計画の例をご紹介します。
標準的な通院スケジュール例
- 初診時:問診、診察、検査(必要に応じて睡眠検査)
- 2回目:検査結果の説明と治療計画の提案
- 3回目:レーザー治療実施
- 4回目:治療後1ヶ月程度で経過観察
- 5回目以降:必要に応じて追加治療または定期検診
切除型レーザー治療の場合は、3回目の治療後に大きな改善が見られることが多く、4回目の経過観察で効果を確認します。効果が不十分な場合は、追加治療を検討します。
引き締め型レーザー治療の場合は、3~5回程度の治療を3-4週間隔で行うのが一般的です。
治療効果の評価方法と追加治療の判断
治療効果の評価は、主に以下の方法で行います。
- 患者さん自身の自覚症状の変化
- パートナーからのいびきの状況報告
- いびき録音アプリなどによる客観的評価
- 睡眠検査による無呼吸低呼吸指数(AHI)の変化
これらの評価結果に基づいて、追加治療の必要性を判断します。いびきの音量や頻度が大幅に減少し、睡眠の質が向上していれば、治療は成功と言えます。
しかし、効果が不十分な場合や、一度改善した後に再び症状が悪化した場合は、追加治療を検討します。追加治療の間隔は、症状の程度や患者さんの希望に応じて調整します。
いびき治療は一度で完全に解決するものではなく、継続的な管理が必要な場合もあることをご理解ください。
いびき治療に関するよくある質問
最後に、患者さんからよく寄せられるいびき治療の回数に関する質問にお答えします。
Q1: いびきのレーザー治療は何回受ければ効果がありますか?
切除型レーザー治療(LAUP)の場合、多くの患者さんは1回の治療で効果を実感されます。引き締め型レーザー治療の場合は、標準的に3回(3-4週間隔)の治療が必要です。ただし、いびきの原因や重症度によって個人差があります。
Q2: 治療効果はどのくらい続きますか?
切除型レーザー治療の効果は比較的長期間持続しますが、引き締め型レーザー治療の場合、3回照射することで約1-3年効果が続くと報告があります。その後はいびきの程度によって1年に1-2回程度の追加照射が必要になることがあります。
Q3: 治療後にいびきが再発することはありますか?
はい、可能性はあります。特に以下の場合にいびきが再発しやすくなります:
- 体重が増加した場合
- アルコールを過剰に摂取した場合
- 睡眠薬や精神安定剤を服用した場合
- 加齢により喉の筋肉が弛緩しやすくなった場合
Q4: 睡眠時無呼吸症候群の場合、レーザー治療だけで改善しますか?
軽症から中等症の睡眠時無呼吸症候群の場合、レーザー治療で改善する可能性はありますが、重症の場合はCPAP療法との併用が推奨されます。また、鼻づまりや肥満、扁桃肥大などが原因の場合は、それらに対する治療も必要になります。
Q5: 治療の間隔はどのくらい空けるべきですか?
引き締め型レーザー治療の場合、一般的に3-4週間隔で治療を行います。切除型レーザー治療の場合は、1回目の治療後の回復状況と効果を見て、追加治療の必要性と間隔を判断します。
まとめ:いびき治療の回数と効果を最大化するために
いびき治療に必要な回数は、治療法の種類や症状の重さ、原因によって異なります。当院の治療実績からは、以下のポイントが重要であることがわかっています。
- 適切な治療法の選択:いびきの原因や重症度に合った治療法を選ぶことが、効果的な治療につながります。
- 個別化された治療計画:一人ひとりの症状や生活スタイルに合わせた治療計画が重要です。
- 定期的な効果評価:治療効果を定期的に評価し、必要に応じて治療計画を調整します。
- 生活習慣の改善:治療効果を長く維持するためには、体重管理や睡眠習慣の改善も重要です。
いびきは単なる音の問題ではなく、睡眠の質や健康に大きく影響する問題です。特に睡眠時無呼吸症候群を伴う場合は、早めの専門的な治療が重要です。
当院では28,000件以上のいびき治療実績をもとに、患者さん一人ひとりに最適な治療計画を提案しています。いびきでお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
より詳しい情報や個別のご相談は、コレージュクリニックまでお問い合わせください。
コレージュクリニックとは

当院は、いびきをはじめ、睡眠時無呼吸症候群や花粉症・アレルギー性鼻炎などの診療を専門とする耳鼻咽喉科クリニックです。
いびきは単なる音の問題にとどまらず、時に健康へ深刻な影響を及ぼすこともあります。当院では、原因や症状を丁寧に見極めたうえで、適切な診断と治療をご提案し、質の高い睡眠の回復をめざします。
一人ひとりに寄り添いながら、健やかな眠りと快適な毎日をサポートいたします。
レーザー治療は保険適用、自己負担は約3割
ほとんどの治療は健康保険が適用され、自己負担額はおよそ31,000円前後。保険証をお忘れなくご持参ください。
医師紹介
都筑 俊寛(つづく としひろ)

耳鼻咽喉科専門医。レーザー治療の臨床と研究に長年携わり、28,000件以上の治療実績をもつ。
- 日本耳鼻咽喉科学会認定 専門医
- 日本めまい平衡医学会 参与
- 日本臨床医療レーザー協会 会員
- 帝京大学医学部 元准教授
いびきは単なる音の問題ではありません。 睡眠の質を下げ、生活の質を大きく損なうこともあります。 専門医として、安心できる診断と治療を通じて、より良い毎日を取り戻すお手伝いができればと願っています。