column コラム
いびきレーザー治療のデメリット~知っておくべき7つのリスクと対処法
2026.01.02
「パートナーからいびきを指摘されて、レーザー治療を検討している・・・」
そんなお悩みを抱えている方は少なくありません。
いびきレーザー治療は、短時間で受けられる手軽さから注目を集めていますが、実は知っておくべきデメリットやリスクが存在します。今回はいびきのレーザー治療のデメリットについて解説します。治療前に必ず理解していただきたい情報を記載致しますので、いびき治療を検討中の方はぜひご一読ください。
目次
1.いびきのレーザー治療とは?~基本的な仕組みを理解する
2.いびきのレーザー治療のデメリット1:術後の出血・痛みが避けられない
3.いびきのレーザー治療のデメリット2:ダウンタイムが長く日常生活に影響する
4.いびきのレーザー治療のデメリット3:術後の合併症リスクが存在する
5.いびきのレーザー治療のデメリット4:費用が高額で経済的負担が大きい
6.いびきのレーザー治療のデメリット5:効果の持続期間が限定的
7.いびきのレーザー治療のデメリット6:睡眠時無呼吸症候群には効果が限定的
8.いびきのレーザー治療のデメリット7:すべての人に適応できるわけではない
9.最新治療法「パルスサーミア」~デメリットを大幅に改善
10.いびきのレーザー治療のデメリットを理解し後悔しないための対処法
11.よくある質問
12.まとめ
いびきのレーザー治療とは?~基本的な仕組みを理解する
いびきレーザー治療は、医療用レーザーを喉の粘膜に照射し、粘膜の広がりを除去または縮小することで空気の通り道を確保する治療法です。
現在、代表的な方法として「LAUP(レーザー口蓋垂軟口蓋形成術)」と「ナイトレーズ」があります。
LAUPは、レーザーを用いて口蓋垂(のどちんこ)とその周りの軟口蓋粘膜を切除し、呼吸の通り道を広げるレーザー手術です。個人差はありますが、約90%の方にいびきの症状改善効果が認められます。
一方、ナイトレーズは、レーザー照射による熱の刺激でコラーゲンを増生し、喉の口蓋垂と口蓋弓を縮小させ、いびきの発生を抑制する治療法です。
この治療を行うことで、空気の通り道が確保され、いびき改善につながるとされています。
いびきのレーザー治療のデメリット1:術後の出血・痛みが避けられない
レーザー治療において、最も懸念されるのが施術に伴う出血と痛みです。
特に、LAUPは術後に感じる痛みが比較的強い治療とされており、出血をする場合もあります。実際の報告によれば、LAUPを受けた患者の痛みは平均で11.65日続いたとされています。
痛みの具体的な症状
術後数日は、水や飲み物を飲み込む際に強い痛みを伴うこともあります。ゆえに、術後数日はおのずと食事が制限され、3~5日ほどはおかゆなどの喉に負担をかけないものしか食べられない場合もあるとされています。
ナイトレーズはLAUPよりも痛みが抑えられており、ダウンタイムは約3日間程度とされていますが、やはり術後しばらくは風邪のひき始めやカラオケで大熱唱した後のような感覚を覚えるようです。
痛みへの対処法
痛みが強い場合は内服液や点滴で対処することもあります。ただし、LAUPは中等症以上の無呼吸には実施するべきではないという見解もあるため、耳鼻咽喉科、その他の専門医による原因の正しい把握のもとで治療を行うことが肝要です。
いびきのレーザー治療のデメリット2:ダウンタイムが長く日常生活に影響する
レーザー治療では、術後のダウンタイムが長いこともネックになります。
特に、LAUPでは術後1~2週間程度は喉のヒリヒリ感や違和感が続く傾向にあります。
食事制限の実態
術後は喉に炎症が起きているため、食事にも配慮が必要です。
刺激物などは避けた方が良いとされており、日常生活に少なからず影響を及ぼします。仕事や家事、育児などで忙しい方にとって、この期間は大きな負担となる可能性があります。
ナイトレーズのダウンタイム
ナイトレーズはレーザーの刺激がLAUPよりも抑えられていることもあり、痛みはほぼなく、ダウンタイムは約3日間程度とされています。
食事も、LAUPほどの制限があるわけではありませんが、飲酒や刺激物などは避けた方が良いとされています。
いびきのレーザー治療のデメリット3:術後の合併症リスクが存在する
レーザー治療においては、術後に合併症を発症する可能性があることも懸念事項です。
ある研究において、LAUPを受けた合計3,093人の患者に合併症の調査を行った結果、次のような割合で合併症の発生が確認されました。
主な合併症とその発生率
- 出血:2.6%
- カンジダ症:0.3%
- 乾燥:7.2%
- 味覚障害:0.3%
- 嗅覚障害:0.2%
- 球感覚(のどにしこりや腫瘤があるように感じること):8.2%
- 手術部位感染症:1.3%
- 口蓋帆咽頭(VP)機能不全:3.9%
- VP狭窄:1.6%
また、ごくまれにではありますが、術後の瘢痕収縮が起こり、かえっていびき、無呼吸が悪化したという報告もあります。
ナイトレーズにおける合併症の詳細な報告は限られていますが、術後の痛みや喉の違和感を訴えることが多いようです。
いびきのレーザー治療のデメリット4:費用が高額で経済的負担が大きい
いびきのレーザー治療は、費用も高額になるケースが多いです。
LAUPの費用相場
- 初診:3,000円~12,000円程度
- 手術:31,000円程度
- 再診:1,000~2,000円程度(これに加え薬代)
ナイトレーズの費用相場
- 1回:50,000円
- 5回:250,000円
上記はあくまで相場で、詳しい料金についてはクリニックに相談する必要があります。
保険適用外の自由診療となるため、全額自己負担となることを理解しておくことが重要です。
いびきのレーザー治療のデメリット5:効果の持続期間が限定的
レーザー治療の効果は永続的ではありません。
一般的に、効果の持続期間は1~2年程度と限定的であり、再治療が必要になる可能性があります。体質や生活習慣によっては、さらに短期間で効果が薄れることもあります。
再治療の必要性
効果が薄れた場合、再度レーザー治療を受ける必要があり、その都度費用が発生します。長期的に見ると、トータルコストが予想以上に高額になる可能性があることを考慮すべきです。
いびきのレーザー治療のデメリット6:睡眠時無呼吸症候群には効果が限定的
いびきの背景に睡眠時無呼吸症候群が隠れている場合、レーザー治療の効果は限定的です。
専門家の間では、LAUPは「安易に実行するべきではない」とする声が大きく、実施されるケースは少なくなってきています。
適切な診断の重要性
いびきの原因が睡眠時無呼吸症候群である場合、CPAP療法などの他の治療法が第一選択となることが多いです。治療前に耳鼻咽喉科や睡眠専門医による正確な診断を受けることが肝要です。
いびきのレーザー治療のデメリット7:すべての人に適応できるわけではない
レーザー治療は、すべての方に適応できる治療法ではありません。
肥満体型の方や、いびきの原因が複合的な場合は効果が著しく低下します。また、中等症以上の睡眠時無呼吸症候群の方には推奨されないケースもあります。
適応条件の確認
治療を検討する際には、自分がレーザー治療の適応条件に合っているかを専門医に確認することが必須です。
最新治療法「パルスサーミア」~デメリットを大幅に改善
近年では、従来のレーザー治療のデメリットが改善される傾向にあります。
その代表が、より痛みや出血、ダウンタイム、合併症のリスクを抑えつつ、より確実にいびきを治療する最新の治療法「パルスサーミア」です。
パルスサーミアの特徴
パルスサーミアは、口蓋垂や軟口蓋にレーザーを照射し、粘膜の膨らみを取り除くことで気道を広げていびきを改善するレーザー治療です。方法としてはナイトレーズとほぼ同じですが、使用しているレーザーが異なります。
パルスサーミアで使用しているレーザーは特殊性を持ち、照射した部分に傷をつけずに粘膜だけを引き締めることができるため、施術中・施術後の出血はゼロです。
痛みとダウンタイムの大幅な軽減
表面の蒸散を抑えながら深部にアプローチできるので、術後の痛みをさらに抑えることができます。
ダウンタイムもナイトレーズよりも短く、翌日から通常の生活を送ることができ、刺激物などを控えればいつもと変わらず食事も可能で、仕事にも問題なく出勤することができます。
施術時間と利便性
施術時間は15分程度で、日帰り手術が可能です。
忙しい方でも無理なく治療を受けられる点が大きなメリットです。
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いびきのレーザー治療のデメリットを理解し後悔しないための対処法
いびき治療を検討している方は、どの方法が自分にあっているのか吟味したうえで、医師とよく相談して治療法を選択・実施するようにしてください。
専門医による正確な診断を受ける
治療前に耳鼻咽喉科や睡眠専門医による正確な診断を受けることが最優先です。いびきの原因を正しく把握することで、最適な治療法を選択できます。
複数の治療法を比較検討する
LAUP、ナイトレーズ、パルスサーミアなど、複数の治療法のメリット・デメリットを比較検討しましょう。費用、ダウンタイム、効果の持続期間などを総合的に判断することが重要です。
無料カウンセリングを活用する
いびきメディカルクリニックでは、パルスサーミア治療を提供しており、無料カウンセリングを実施しています。治療を始める前に施術のことや不安に思うことについて、専門のスタッフに無料で相談することができます。
全国にクリニックを設置しており、どれも駅近でアクセスも良好で、仕事終わりでも通いやすい環境が整っています。
よくある質問
Q1. レーザー治療は痛みが強いですか?
- 特に、LAUPは術後に感じる痛みが比較的強く、平均で11.65日続いたという報告があります。ナイトレーズはLAUPよりも痛みが抑えられていますが、術後しばらくは違和感を覚えることがあります。最新のパルスサーミアは痛みのさらなる軽減に成功しているため、より安心して治療に臨めると言えるでしょう。
Q2. レーザー治療は保険適用になりますか?
- いびきのレーザー治療は、基本的に保険適用外の自由診療となります。ただし、睡眠時無呼吸症候群と診断され、特定の条件を満たす場合は保険適用となるケースもありますので、医療機関に直接お問い合わせください。
Q3. 効果はどのくらい持続しますか?
- 一般的に、効果の持続期間は1~2年程度と言われています。体質や生活習慣によって個人差があり、再治療が必要になる可能性もあります。
Q4. 合併症のリスクはどのくらいありますか?
- LAUPを受けた3,093人の患者を対象とした研究では、出血2.6%、乾燥7.2%、球感覚8.2%などの合併症が報告されています。ただし、最新のパルスサーミアでは出血ゼロで、合併症のリスクも大幅に軽減されています。
Q5. どの治療法を選べばいいかわかりません
- まずは専門医による正確な診断を受けることが重要です。いびきの原因、重症度、体質などを総合的に判断したうえで、医師とよく相談して治療法を選択してください。無料カウンセリングを活用することもおすすめです。
まとめ
今回は、いびきのレーザー治療のデメリットについて解説しました。
かねてより行われているLAUP(レーザー口蓋垂軟口蓋形成術)やナイトレーズも、治療によっていびきの改善効果が認められていますが、「痛みが強い」「ダウンタイムが長い」などのデメリットがあり、患者の負担も大きいのが難点でした。
ですが、近年登場したパルスサーミアは痛みやダウンタイムが少ないため、患者の負担もかなり軽減されたと言えます。
いびき治療を検討している方は、どの方法が自分にあっているのか吟味したうえで、医師とよく相談して治療法を選択・実施するようにしてください。
コレージュクリニックとは

当院は、いびきをはじめ、睡眠時無呼吸症候群や花粉症・アレルギー性鼻炎などの診療を専門とする耳鼻咽喉科クリニックです。
いびきは単なる音の問題にとどまらず、時に健康へ深刻な影響を及ぼすこともあります。当院では、原因や症状を丁寧に見極めたうえで、適切な診断と治療をご提案し、質の高い睡眠の回復をめざします。
一人ひとりに寄り添いながら、健やかな眠りと快適な毎日をサポートいたします。
レーザー治療は保険適用、自己負担は約3割
ほとんどの治療は健康保険が適用され、自己負担額はおよそ31,000円前後。保険証をお忘れなくご持参ください。
医師紹介
都筑 俊寛(つづく としひろ)

耳鼻咽喉科専門医。レーザー治療の臨床と研究に長年携わり、28,000件以上の治療実績をもつ。
- 日本耳鼻咽喉科学会認定 専門医
- 日本めまい平衡医学会 参与
- 日本臨床医療レーザー協会 会員
- 帝京大学医学部 元准教授
いびきは単なる音の問題ではありません。 睡眠の質を下げ、生活の質を大きく損なうこともあります。 専門医として、安心できる診断と治療を通じて、より良い毎日を取り戻すお手伝いができればと願っています。