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いびきがうるさいとパートナーに言われたら…原因と改善策を専門医が解説

2025.12.30

目次

1.パートナーから指摘されたいびき…それは体からの重要なサインです
2.いびきはなぜ起こるのか…気道狭窄のメカニズム
3.パートナーに指摘されたら考えるべきこと
4.今日から始められる生活習慣の改善法
5.専門医による治療法…レーザー治療と保険適用
6.よくある質問
7.まとめ…パートナーとの良好な関係を保つために

パートナーから指摘されたいびき…それは体からの重要なサインです

「うるさくて眠れない」とパートナーに言われたことはありませんか?

いびきは単なる音の問題ではありません。実は、気道の狭窄という身体の異変を知らせる重要なサインなのです。毎晩のようにいびきをかいている場合、睡眠の質が低下し、日中の疲労感や集中力の低下につながることもあります。

この記事では、いびきの原因から具体的な改善策、そして専門医による治療法まで、パートナーとの良好な関係を保ちながら健康的な睡眠を取り戻すための情報をお伝えします。

この記事でわかること

  • いびきが発生するメカニズムと主な原因
  • パートナーに指摘されたときに考えるべきこと
  • 自分でできる生活習慣の改善法
  • 専門医による治療法と保険適用について
  • 睡眠時無呼吸症候群との関連性

いびきはなぜ起こるのか…気道狭窄のメカニズム

いびきは、睡眠中に気道が狭くなることで発生します。

狭くなった気道を空気が勢いよく通り抜けるとき、気道の粘膜が振動して音が出るのです。これがいびきの正体です。

気道が狭くなる主な要因

気道の狭窄には、いくつかの要因が関係しています。

肥満による首周りの脂肪蓄積は、気道を外側から圧迫する大きな要因です。体重が増加すると、のど周囲にも脂肪がつき、気道のスペースが狭くなります。実際、肥満体型の方は、のど周囲の脂肪が減ると気道が広がり、いびきが出にくくなることが知られています。

舌の筋肉の弛緩も重要な要因です。睡眠中は全身の筋肉が弛緩しますが、舌の筋肉も例外ではありません。舌の筋肉が衰えていると、寝ている間に舌が喉の奥に落ち込み、気道を狭くしてしまうのです。

鼻づまりや鼻腔の狭窄により、口呼吸になることもいびきの原因となります。アレルギー性鼻炎や鼻中隔湾曲症などの鼻の病気がある場合、鼻呼吸が困難になり、口呼吸に頼ることで気道が狭くなりやすくなります。

一過性のいびきと慢性的ないびきの違い

すべてのいびきが治療を必要とするわけではありません。

ひどく疲れたとき、ストレスが強いとき、お酒を飲み過ぎたときなどに出るいびきは一過性のことが多く、少し様子をみてもよいでしょう。疲れやストレスが軽減されれば出なくなりますし、お酒が原因のいびきは、アルコールが抜ければ出なくなります。

しかし、毎晩のように出る、一晩中出る、家族やパートナーの安眠を妨げるほど音が大きいといった場合は、慢性的ないびきの可能性があります。

このような慢性的ないびきは、睡眠時無呼吸症候群などの病気が原因で発生している可能性があり、専門医の診察を受ける必要があります。

パートナーに指摘されたら考えるべきこと

パートナーから「いびきがうるさい」と指摘されたら、それは重要なサインです。

自分では気づきにくいいびきですが、パートナーの睡眠を妨げているということは、相当な音量である可能性があります。また、パートナーの睡眠の質が低下することで、お互いの日中のイライラや関係性の悪化につながることも少なくありません。

睡眠時無呼吸症候群の可能性

大きないびきは、睡眠時無呼吸症候群のサインかもしれません。

睡眠時無呼吸症候群とは、寝ている間に呼吸が止まったり浅くなったりすることを繰り返す病気です。いびきをかいている最中に一瞬呼吸が止まる、起床時に口が乾いている、頭痛や肩こりがある、日中の強い眠気、集中力の低下などの症状がある場合は、睡眠時無呼吸症候群を疑う必要があります。

睡眠時無呼吸症候群を放置すると、高血圧や心臓病などの循環器系疾患のリスク上昇、糖尿病の発症リスク増加、記憶力や判断力の低下、免疫機能の低下、うつや不安などの精神的問題を引き起こす可能性があります。

女性特有のいびきの原因

女性の場合、ホルモンバランスの変化がいびきに大きく影響します。

女性ホルモンの一つであるプロゲステロンには、上気道を開く働きを持つ筋肉の活動を活発にする作用があります。若い頃にいびきをかきにくいのは、このホルモンが気道の確保を助けているためです。しかし、更年期を迎えると女性ホルモンが急激に減少するため、上気道が狭くなりやすくなります。

妊娠中も、体重の増加に加え、ホルモンバランスの変化や血液量の増加により鼻の粘膜がむくみやすくなり、いびきをかくことがあります。多くは出産後に改善しますが、妊娠中の睡眠時無呼吸症候群は母子ともに健康リスクを高める可能性があるため、注意が必要です。

今日から始められる生活習慣の改善法

いびきの改善には、日常生活での取り組みが効果的です。

専門医による治療と並行して、または軽度のいびきの場合は、生活習慣の見直しだけでも症状の軽減が期待できます。

横向き寝で気道を確保する

横向き寝は、舌の落ち込みを防ぎ、気道を確保するのに最も効果的な寝姿勢です。

仰向けで寝ると、重力の影響で舌が喉の奥に落ち込みやすくなり、気道が狭くなります。横向きで寝ることで、この問題を回避できます。抱き枕やクッションを活用して自然に横向きをキープできるように工夫しましょう。また、自分に合った高さの枕を選ぶことも重要です。

舌のトレーニングで筋力を維持する

舌は筋肉の塊であり、適切なトレーニングで鍛えることができます。

舌のトレーニングを行った人は、行っていない人に比べていびきの症状が改善されることが分かっています。以下のような簡単なトレーニングを毎日の習慣に取り入れましょう。

舌の前後運動:舌を前に突き出して5秒間キープし、その後、舌の先を上の歯の裏に付け、そのまま後ろに引き込み、再度5秒間キープします。この動作を3セット繰り返しましょう。

あいうべ体操:「あ」「い」「う」「べ」と口を大きく動かして発音する体操です。「あ」では口を大きく開き、「い」では口を横に広げ、「う」では口を前に突き出し、「べ」では舌を出します。各動作を10秒間ずつ行い、これを3セット繰り返します。

これらのトレーニングは、朝晩の歯磨きの時など、日常生活の中で無理なく取り入れることができます。継続することが重要ですので、毎日少しずつでも続けていきましょう。

体重管理と禁煙の重要性

肥満体型の方は、体重を落としてのど周囲の脂肪が減ると、気道が広がりいびきが出にくくなります。

タバコに含まれる化学物質は、気道の炎症を引き起こします。喫煙によりのどが腫れてしまうと、いびきをかきやすくなります。喫煙の習慣がある人は、禁煙によって気道の炎症が治まれば、いびきが改善する可能性があります。

専門医による治療法…レーザー治療と保険適用

生活習慣の改善だけでは十分な効果が得られない場合、専門医による治療が有効です。

いびきの治療は耳鼻咽喉科で受けることができます。当院では、いびきレーザー治療の実績が累計29,000件以上あり、多くの患者様に改善をご実感いただいています。

レーザー治療の特徴と効果

レーザー治療は、軟口蓋や口蓋垂(のどちんこ)をレーザーで焼灼し、気道を広げる治療法です。

日帰りで治療が可能であり、保険適用となるため、費用面でも安心です。治療時間は比較的短く、局所麻酔で行うため、体への負担も少ない治療法です。ただし、すべての患者様に同様の効果があるわけではなく、いびきの原因や重症度によって効果は異なります。

睡眠時無呼吸症候群の治療…CPAP療法

睡眠時無呼吸症候群と診断された場合、CPAP(持続陽圧呼吸)療法が第一選択となります。

CPAPは、睡眠中にマスクを装着し、気道に持続的に空気を送り込むことで気道の閉塞を防ぐ治療法です。最新の研究では、CPAP療法が閉塞性睡眠時無呼吸症候群の全死亡率を37%、心血管疾患による死亡率を55%と大幅に低下させることが報告されています。

妊娠中の睡眠時無呼吸症候群に対しても、CPAP治療を受けた妊婦は治療を受けなかった妊婦と比較して、妊娠高血圧症のリスクが35%低下し、妊娠中毒症のリスクも30%低下したというデータがあります。

受診の目安と病院の選び方

以下のような症状がある場合は、専門医の受診をおすすめします。

  • 毎晩のようにいびきが出る
  • 一晩中いびきが続く
  • 家族やパートナーの安眠を妨げるほど音が大きい
  • 就寝中に一瞬、呼吸が止まる
  • 起床時に口が乾いている、頭痛がある
  • 日中の強い眠気や集中力の低下がある

いびきの治療は耳鼻咽喉科が専門です。睡眠時無呼吸症候群の検査や治療に対応している医療機関を選ぶとよいでしょう。当院では、いびきや睡眠時無呼吸症候群の診断から治療まで、一貫してサポートしています。

よくある質問

Q1. いびきは自然に治ることはありますか?

一過性のいびき(疲労、ストレス、飲酒によるもの)は、原因が解消されれば自然に治ることがあります。しかし、慢性的ないびきや睡眠時無呼吸症候群が原因の場合は、自然に治ることは少なく、適切な治療が必要です。

Q2. いびき防止グッズは効果がありますか?

鼻腔拡張テープや口呼吸防止テープなど、市販のいびき防止グッズは、軽度のいびきには一定の効果が期待できます。ただし、重度のいびきや睡眠時無呼吸症候群には効果が限定的であり、専門医の診察を受けることをおすすめします。

Q3. レーザー治療は痛いですか?

レーザー治療は局所麻酔で行うため、治療中の痛みはほとんどありません。治療後に軽い違和感や痛みを感じることがありますが、通常は数日で治まります。痛みの程度には個人差がありますので、詳しくは診察時にご相談ください。

Q4. 女性のいびきは男性と違いますか?

女性のいびきは、ホルモンバランスの変化が大きく影響します。特に更年期以降に急増する傾向があり、女性ホルモンの減少により気道が狭くなりやすくなります。また、女性の睡眠時無呼吸症候群は男性のような大きないびきが目立たないことがあり、診断が遅れるケースも少なくありません。

Q5. いびきの治療に保険は適用されますか?

いびきのレーザー治療は保険適用となります。また、睡眠時無呼吸症候群と診断された場合のCPAP療法も保険適用です。ただし、治療内容や症状によって保険適用の範囲が異なる場合がありますので、詳細は医療機関にご確認ください。

まとめ…パートナーとの良好な関係を保つために

いびきは、気道の狭窄によって発生する症状であり、放置すると健康リスクを高める可能性があります。

パートナーから指摘されたら、それを改善のチャンスと捉え、まずは生活習慣の見直しから始めましょう。横向き寝、舌のトレーニング、体重管理、禁煙などは、今日から実践できる効果的な方法です。

慢性的ないびきや睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合は、専門医の診察を受けることが重要です。レーザー治療やCPAP療法など、保険適用の治療法も充実しており、多くの患者様が改善を実感されています。

いびきの改善は、あなた自身の健康だけでなく、パートナーとの良好な関係を保つためにも大切です。快適な睡眠環境を取り戻し、健やかな毎日を送りましょう。

 

コレージュクリニックとは

当院は、いびきをはじめ、睡眠時無呼吸症候群や花粉症・アレルギー性鼻炎などの診療を専門とする耳鼻咽喉科クリニックです。 いびきは単なる音の問題にとどまらず、時に健康へ深刻な影響を及ぼすこともあります。当院では、原因や症状を丁寧に見極めたうえで、適切な診断と治療をご提案し、質の高い睡眠の回復をめざします。
一人ひとりに寄り添いながら、健やかな眠りと快適な毎日をサポートいたします。

レーザー治療は保険適用、自己負担は約3割

ほとんどの治療は健康保険が適用され、自己負担額はおよそ31,000円前後。保険証をお忘れなくご持参ください。

コレ―ジュクリニックとは

医師紹介

都筑 俊寛(つづく としひろ)

耳鼻咽喉科専門医。レーザー治療の臨床と研究に長年携わり、28,000件以上の治療実績をもつ。

  • 日本耳鼻咽喉科学会認定 専門医
  • 日本めまい平衡医学会 参与
  • 日本臨床医療レーザー協会 会員
  • 帝京大学医学部 元准教授

いびきは単なる音の問題ではありません。 睡眠の質を下げ、生活の質を大きく損なうこともあります。 専門医として、安心できる診断と治療を通じて、より良い毎日を取り戻すお手伝いができればと願っています。

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