column コラム
鼻づまり手術は日帰りで可能?レーザー治療の流れと当日の注意点
2026.02.06
薬を飲んでも効果が続かない、点鼻薬が手放せない、夜ぐっすり眠れない。そんな日々が続くと、生活の質は確実に下がります。実は、慢性的な鼻づまりに対しては「日帰り手術」という選択肢があることをご存じでしょうか。
当院では28,000件以上のレーザー治療実績を持ち、多くの患者さんが日帰りで鼻づまりの症状改善を実感されています。手術と聞くと不安になる方も多いと思いますが、実際には局所麻酔で15分程度、痛みや出血もほとんどない安全な治療です。
本記事では、鼻づまりの日帰り手術について、レーザー治療の具体的な流れ、所要時間、術後の過ごし方を詳しく解説します。保険適用で負担を抑えた治療が可能ですので、ぜひ参考にしてください。
目次
1.鼻づまりの日帰り手術とは?レーザー治療の基本
2.日帰り手術の具体的な流れと所要時間
3.レーザー治療の費用と保険適用について
4.術後の過ごし方と注意点
5.当院のアプローチと実績
6.よくある質問(Q&A)
7.まとめ
鼻づまりの日帰り手術とは?レーザー治療の基本
鼻づまりの日帰り手術として最も一般的なのが「下甲介粘膜焼灼術」、いわゆるレーザー治療です。
この手術は、鼻の中にある下甲介という粘膜の表面をレーザーで焼くことで、アレルギー反応を低下させ、鼻づまりを改善する方法です。炭酸ガスレーザーやアルゴンガス凝固術などの機器を使用し、粘膜を浅く焼くことで、抗原が侵入しにくく腫れにくい粘膜に生え替わらせます。
焼かれた粘膜は3~4週間で再生し、新しい粘膜はアレルギー反応が起こりにくい状態になります。また、粘膜下のアレルギーに関係する細胞も減少するため、くしゃみや鼻水といった症状も軽減されるのです。
レーザー治療の有効性と持続期間
ハウスダストに対する有効性は約80%に認められており、スギなどの花粉症に対してもステロイド点鼻などの薬物療法以上の効果が確認されています。手術を受けた患者さんの8割が日常生活に支障がない程度まで改善し、5割強は7年以上効果が持続するというデータもあります。
術後1ヶ月後では「ほとんど無くなった」と感じる著効と「半分以下になった」と感じる中等度有効の合計が83%、7年経過した時点でも57%の方が症状の半減を実感しているという結果です。
レーザー治療が適している方
以下のような方にレーザー治療は特に適しています。
- 1年中ひどい鼻づまり・くしゃみ・鼻水などでお困りの方
- 点鼻薬などの薬ではほとんど効果が得られない方
- 薬の副作用(眠気など)が出やすい方
- 薬の服用を減らしたい方
- 妊娠をご希望されている方や授乳中の方
薬を飲むのが面倒な方や、妊娠中・授乳中で薬を控えたい方にとって、レーザー治療は非常に現実的な選択肢となります。
日帰り手術の具体的な流れと所要時間
レーザー治療は日帰りで完結します。
手術当日の流れを詳しく見ていきましょう。まず、予約時間に来院していただき、鼻の中に麻酔のガーゼを入れます。注射は使いません。この麻酔時間が約15~20分程度です。
麻酔から照射までの流れ
麻酔が効いたことを確認したら、レーザー照射です。片側5~10分程度、両側で15分前後で終了します。処置中、焦げたような匂いがしますが痛みはほぼありません。患者さんには楽な姿勢で座っていただき、看護師がサポートしますので安心してください。
手術時間は麻酔を含めて約30~40分程度。処置自体は5~10分程度で終わるため、日帰りで受けていただくことができます。通常、2~3回程度の処置で70%程度の方が効果を実感することが可能です。
手術に伴う危険性と後遺症
手術に伴う危険性や後遺症はなく、痛みや出血もほとんどないため、安全に行える手術として広く普及しています。手術を行った部分は軽いやけどのような状態になり、2~3日は鼻汁が多く出ます。また、術後しばらくはかさぶたが付着します。
特に最初の1週間はゼラチン状のかさぶたが付きますが、2週目からはかさぶたが薄くなり鼻の通りは良くなってきます。4週目頃にはほぼ粘膜が再生します。術後の痛みは軽度で、鎮痛剤を服用される方は2~3人に1人程度。翌日以後も痛みが続くようなことはありません。
出血も軽度で2~3日鼻水に血がにじむ程度であり、特に血を止める処置も必要ありません。
レーザー治療の費用と保険適用について
鼻のレーザー治療は保険適用の治療です。
3割負担の場合、手術費用のみで約10,000円(両側)、初診料・検査料・処方箋料などを含めた総額の目安は約10,000円~15,000円となります。医療証をお持ちのお子様(中学生以下など自治体による)は、窓口負担なし(無料)で受けられる場合があります。
費用対効果を考えた治療プラン
当院では、鼻の手術費用も費用対効果を考え、最小限の医療費で改善するように日帰り手術をプランニングしています。長期的に薬を服用し続けるコストと比較すると、レーザー治療は経済的にも妥当な選択と言えます。
薬物療法では症状が出るたびに通院し、処方を受ける必要がありますが、レーザー治療であれば数年間効果が持続するため、通院回数や薬代を大幅に削減できます。
治療を受ける時期とタイミング
花粉症対策としてレーザー治療を希望される場合は、花粉が本格的に飛散する前(12月~1月下旬まで)に治療を終える必要があります。花粉が飛び始めてから粘膜が腫れた状態で手術を行うと、術後の腫れが強く出てしまい、かえって症状が悪化するリスクがあるためです。
通年性アレルギー(ダニ・ハウスダストなど)の方は、時期を問わず実施可能です。
術後の過ごし方と注意点
手術後の過ごし方は、治療効果を最大限に引き出すために重要です。
術後2~3日は鼻汁が多く出ますので、こまめに鼻をかむことが大切です。ただし、強くかみすぎると出血の原因になるため、優しくかむようにしてください。また、術後しばらくはかさぶたが付着しますが、無理に取ろうとせず自然に剥がれるのを待ちましょう。
日常生活での注意事項
手術当日は激しい運動や入浴は避け、シャワー程度にとどめてください。翌日からは通常の生活に戻れますが、1週間程度は激しい運動や飲酒は控えることをお勧めします。鼻をかむ際は優しく、片方ずつかむようにしましょう。
術後の通院は、経過観察のため1週間後、2週間後、1ヶ月後に行うことが一般的です。かさぶたの状態や粘膜の再生具合を確認し、必要に応じて処置を行います。
効果が実感できるまでの期間
術後1週間はゼラチン状のかさぶたが付きますが、2週目からはかさぶたが薄くなり鼻の通りは良くなってきます。4週目頃にはほぼ粘膜が再生し、効果を実感できるようになります。
ただし、効果の実感には個人差があり、2~3回の処置が必要な場合もあります。治療効果の持続は数年程度ですが、何度でも再治療することができます。
当院のアプローチと実績
当院では28,000件以上のレーザー治療実績を持ち、多くの患者さんが日帰りで鼻づまりの症状改善を実感されています。
私たちが大切にしているのは「治す」ということ。ただ「治す」だけではなく、「いかに患者さんの時間的、経済的、労力的、様々な負担を軽くするか」ということです。外来では必要最小限の通院回数で済むように、かつ最大の治療効果を上げることを目指します。
当院の考え方
鼻呼吸ができることで睡眠の質が格段に上がり、2次的に患者様の持病がよい状態になるなどが報告されています。たかが「鼻詰まり」と放置されずに診療にお越しください。すべての患者様に「鼻詰まり」のない生活を実感していただきたいと考えています。
手術においても内視鏡下鼻副鼻腔手術や鼓室形成術等の、通常一週間から一か月程度の入院が必要な手術を、世界的にも類を見ない「日帰り」という画期的な形で積極的に行っています。
専門性の高い医療体制
当院では、日本耳鼻咽喉科認定専門医、日本めまい平衡医学会認定専門医の資格を持つ医師が診察・手術を行います。帝京大学医学部耳鼻咽喉科での長年の経験と、フランス国立神経科学研究所での研究経験を活かし、最新の医療技術を提供しています。
また、日本めまい平衡医学会の代議員・評議員、日本聴覚医学会保険医療委員会の委員として、学会活動にも積極的に参加し、常に最新の医療知識と技術を研鑽しています。
よくある質問(Q&A)
Q1. レーザー治療は痛いですか?
局所表面麻酔を使用するため、処置中の痛みはほぼありません。術後の痛みも軽度で、鎮痛剤を服用される方は2~3人に1人程度です。翌日以後も痛みが続くようなことはありません。
Q2. 手術後すぐに仕事に戻れますか?
手術当日は安静にしていただくことをお勧めしますが、翌日からは通常の生活に戻れます。ただし、1週間程度は激しい運動や飲酒は控えることをお勧めします。デスクワーク程度であれば翌日から可能です。
Q3. 効果はどのくらい持続しますか?
術後1ヶ月後では多くの方が症状の改善を実感し、複数年経過した時点でも大多数の方が症状の半減を実感しています。効果が薄れた場合でも、再手術によってコントロールすることが可能です。
Q4. 子供でもレーザー治療は受けられますか?
12歳以上であれば治療可能です。医療証をお持ちのお子様(中学生以下など自治体による)は、窓口負担なし(無料)で受けられる場合があります。ただし、小児においては長期的な観察が必要なため、専門医とよく相談することをお勧めします。
Q5. 花粉症の時期でも手術は受けられますか?
花粉が飛び始めてから粘膜が腫れた状態で手術を行うと、術後の腫れが強く出てしまい、かえって症状が悪化するリスクがあります。花粉症対策としては、花粉が本格的に飛散する前(12月~1月下旬まで)に治療を終えることをお勧めします。通年性アレルギーの方は、時期を問わず実施可能です。
まとめ:鼻づまりの日帰り手術で快適な生活を取り戻そう
鼻づまりの日帰り手術、特にレーザー治療は、安全で効果的な治療法です。
局所麻酔で15分程度、痛みや出血もほとんどなく、保険適用で負担を抑えた治療が可能です。
薬を飲んでも効果が続かない、点鼻薬が手放せない、夜ぐっすり眠れない。そんな日々が続いている方は、ぜひ日帰り手術という選択肢を検討してみてください。当院では28,000件以上の実績をもとに、安全で効果的な治療を提供しています。
鼻呼吸ができることで睡眠の質が格段に上がり、生活の質も大幅に改善します。たかが「鼻詰まり」と放置せず、専門性の高い医療機関を受診して、それぞれのメリット、デメリットを良く検討されることをお勧めします。
鼻づまりでお困りの方は、ぜひ一度当院にご相談ください。
コレージュクリニックとは

当院は、いびきをはじめ、睡眠時無呼吸症候群や花粉症・アレルギー性鼻炎などの診療を専門とする耳鼻咽喉科クリニックです。
いびきは単なる音の問題にとどまらず、時に健康へ深刻な影響を及ぼすこともあります。当院では、原因や症状を丁寧に見極めたうえで、適切な診断と治療をご提案し、質の高い睡眠の回復をめざします。
一人ひとりに寄り添いながら、健やかな眠りと快適な毎日をサポートいたします。
レーザー治療は保険適用、自己負担は約3割
ほとんどの治療は健康保険が適用され、自己負担額はおよそ31,000円前後。保険証をお忘れなくご持参ください。
医師紹介
都筑 俊寛(つづく としひろ)

耳鼻咽喉科専門医。レーザー治療の臨床と研究に長年携わり、28,000件以上の治療実績をもつ。
- 日本耳鼻咽喉科学会認定 専門医
- 日本めまい平衡医学会 参与
- 日本臨床医療レーザー協会 会員
- 帝京大学医学部 元准教授
いびきは単なる音の問題ではありません。 睡眠の質を下げ、生活の質を大きく損なうこともあります。 専門医として、安心できる診断と治療を通じて、より良い毎日を取り戻すお手伝いができればと願っています。