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蓄膿症が口臭の原因に?副鼻腔炎と口臭の関係を専門医が徹底解説【銀座の耳鼻咽喉科】
2026.03.08
「歯磨きはしっかりしているのに口臭が気になる」「鼻づまりと一緒に口の中が臭う」と感じている方は、蓄膿症が原因かもしれません。蓄膿症(慢性副鼻腔炎)は、鼻の症状だけでなく口臭を引き起こすことがあります。
この記事では、東京・銀座の耳鼻咽喉科専門医の視点から、蓄膿症が口臭の原因になる仕組み、その特徴、自分でできる対策と治療法について徹底解説します。
蓄膿症(副鼻腔炎)とは|口臭との関係の前に
蓄膿症は、鼻の周りにある副鼻腔という空洞に膿がたまる慢性の病気で、正式には慢性副鼻腔炎と呼ばれます。多くは風邪をきっかけに鼻の粘膜が炎症を起こし、副鼻腔に膿がたまることで発症します。花粉やハウスダスト、カビ、歯の炎症などが原因になることもあります。
主な症状は、頑固な鼻づまり、どろっとした粘り気のある鼻水、頬やおでこの痛みや圧迫感、においを感じにくいなどです。そしてこれらに加えて、口臭も蓄膿症の代表的な症状の一つです。蓄膿症全体の症状については、鼻炎の症状を整理した鼻炎の症状を徹底解説した記事もあわせてご覧ください。
蓄膿症が口臭の原因になる仕組み
蓄膿症で口臭が生じるのには、主に3つの仕組みがあります。
後鼻漏で膿がのどに流れ込む
蓄膿症では、副鼻腔にたまった膿を含む粘り気のある鼻水が、のどの奥に流れ落ちることがあります。これを後鼻漏(こうびろう)といいます。膿は独特の不快なにおいを持つため、それがのどから吐く息に混じることで口臭となります。就寝中など、鼻水がのどに流れやすい状況で強まることがあります。
鼻づまりによる口呼吸で口内が乾燥する
蓄膿症で鼻がつまると、無意識に口呼吸になります。口呼吸が続くと口の中が乾燥し、唾液による自浄作用が低下します。その結果、食べかすが残りやすく細菌が繁殖しやすくなり、口臭が生じます。口呼吸は口臭に加えて、虫歯や歯周病のリスクも高めます。
膿そのもののにおい
副鼻腔にたまった膿は、魚や卵が腐ったような独特のにおいを持つことがあります。このにおいが鼻や口を通じて感じられることがあります。
なお、蓄膿症の方では鼻から感じるにおい(鼻臭)よりも、口から出る口臭のほうが強い傾向があるとされています。
蓄膿症による口臭の特徴と見分け方
蓄膿症による口臭には、いくつかの特徴があります。歯磨きや口腔ケアをしっかりしているのに口臭が気になり、同時に次のような鼻の症状がある場合は、蓄膿症が背景にある可能性があります。
- 頑固な鼻づまりが続いている
- どろっとした粘り気のある鼻水が出る、鼻水がのどに流れる感じがある
- 頬やおでこ、目の奥に重い痛みや圧迫感がある
- においを感じにくい
- 鼻声が続いている
口臭の原因は、虫歯や歯周病など口の中にあることも多いため、鼻の症状を伴うかどうかが一つの見分けの目安になります。ただし自己判断は難しいため、気になる場合は診察で確認することが大切です。
口臭を気にして歯科を受診したものの原因がはっきりせず、実は蓄膿症が原因だったという方は少なくありません。蓄膿症による口臭は、後鼻漏の膿と、鼻づまりからくる口呼吸による口内の乾燥が主な原因です。この場合、口のケアだけでは改善しにくく、大もとの副鼻腔炎を治療することが根本的な解決につながります。鼻の症状を伴う口臭が気になる方は、一度耳鼻咽喉科でご相談いただければと思います。
都筑俊寛 銀座PHCクリニック耳鼻咽喉科 院長 / 耳鼻咽喉科専門医 医師プロフィールはこちら
蓄膿症による口臭に自分でできる対策
蓄膿症による口臭は、大もとの治療とあわせて、日常のケアで軽減を目指せます。
鼻洗浄で膿や鼻水を洗い流す
鼻洗浄(鼻うがい)で副鼻腔から流れ出る膿や鼻水を洗い流すことで、後鼻漏によるにおいを軽減しやすくなります。生理食塩水を使い、正しい方法で行うことが大切です。具体的なやり方は鼻炎症状を改善する6つのセルフケアを解説した記事をご覧ください。
口の中の乾燥を防ぐ
口呼吸による口内の乾燥を防ぐため、こまめな水分補給やマスクの活用、唾液の分泌を促すことが役立ちます。口の中を潤すことで、細菌の繁殖や口臭を抑えやすくなります。
口腔ケアを丁寧に行う
歯磨きや舌のケアなど、口の中を清潔に保つことも口臭対策になります。ただし、蓄膿症が原因の場合は口腔ケアだけでは十分に改善しないことがあります。
免疫を保つ生活を心がける
睡眠不足や疲労は免疫の働きを下げ、副鼻腔炎を悪化させることがあります。十分な睡眠とバランスのよい生活を心がけることが、蓄膿症の悪化と口臭の予防につながります。
蓄膿症による口臭を根本から改善する治療〜東京・銀座で相談を
蓄膿症による口臭を根本的に改善するには、大もとの副鼻腔炎を治療することが重要です。耳鼻咽喉科では、鼻の内視鏡検査などで状態を確認し、症状に応じて治療を行います。慢性副鼻腔炎の治療には、マクロライド系抗菌薬の少量長期療法やネブライザー療法などがあり、鼻水の吸引や鼻の通りの改善もあわせて行います。薬で改善しない難治のケースでは、内視鏡下の手術が検討されることもあります。
鼻づまりが強く口呼吸やいびきにつながっている場合は、鼻の治療で口呼吸が減り、口臭の改善が期待できます。鼻づまりといびきの関係は鼻詰まりがいびきの原因になる仕組みを解説した記事も参考になります。蓄膿症は口臭のほか頭痛を伴うこともあり、詳しくは蓄膿症と頭痛の関係を解説した記事をご覧ください。アレルギー性鼻炎を伴う場合は、鼻の粘膜へのレーザー治療を保険診療で行っており、詳しくは鼻レーザー治療のページをご覧ください。
蓄膿症と口臭に関するよくある質問(FAQ)
Q1. 蓄膿症が口臭の原因になるのはなぜですか?
蓄膿症が口臭の原因になるのは、副鼻腔にたまった膿を含む鼻水が後鼻漏としてのどに流れ、吐く息に混じるためです。また、鼻づまりによる口呼吸で口内が乾燥し、細菌が繁殖しやすくなることも蓄膿症による口臭の大きな原因です。
Q2. 蓄膿症による口臭はどんなにおいがしますか?
蓄膿症による口臭は、副鼻腔にたまった膿が持つ、魚や卵が腐ったような独特のにおいと表現されることがあります。ただしにおいの感じ方には個人差があり、蓄膿症の方は鼻臭より口臭のほうが強い傾向があるとされています。
Q3. 歯磨きをしても口臭が消えないのは蓄膿症のせいですか?
口腔ケアをしても口臭が消えず、鼻づまりや粘り気のある鼻水、後鼻漏などの鼻の症状を伴う場合は、蓄膿症が口臭の原因になっている可能性があります。口の中に原因が見当たらない口臭は、一度耳鼻咽喉科で鼻の状態を調べることをおすすめします。
Q4. 蓄膿症による口臭は自分で対策できますか?
蓄膿症による口臭は、鼻洗浄で膿や鼻水を洗い流す、口の乾燥を防ぐ、口腔ケアを丁寧に行うといった対策で軽減を目指せます。ただし根本的には大もとの副鼻腔炎の治療が必要なため、セルフケアで改善しない場合は受診しましょう。
Q5. 蓄膿症の口臭は治療で治りますか?
蓄膿症による口臭は、大もとの副鼻腔炎を治療することで改善が期待できます。抗菌薬の内服やネブライザー療法などで炎症と膿を抑え、鼻づまりが改善して口呼吸が減ることで、口臭の軽減につながります。難治の場合は手術が検討されることもあります。
まとめ|蓄膿症は口臭の原因になる|根本治療で改善を
蓄膿症は、後鼻漏による膿のにおいと、鼻づまりからくる口呼吸による口内の乾燥によって、口臭の原因になります。歯磨きをしても消えない口臭に鼻の症状を伴う場合は、蓄膿症が背景にある可能性があります。鼻洗浄や口の乾燥対策で軽減を目指せますが、根本的な改善には大もとの副鼻腔炎の治療が重要です。鼻の症状を伴う口臭が気になる方は、東京・銀座の耳鼻咽喉科で相談することをおすすめします。
※本記事は情報提供を目的としており、個別の診断・治療を保証するものではありません。症状には個人差があり、検査や治療の適応は医師が診察のうえ判断します。
コレージュクリニックとは

当院は、いびきをはじめ、睡眠時無呼吸症候群や花粉症・アレルギー性鼻炎などの診療を専門とする耳鼻咽喉科クリニックです。
いびきは単なる音の問題にとどまらず、時に健康へ深刻な影響を及ぼすこともあります。当院では、原因や症状を丁寧に見極めたうえで、適切な診断と治療をご提案し、質の高い睡眠の回復をめざします。
一人ひとりに寄り添いながら、健やかな眠りと快適な毎日をサポートいたします。
レーザー治療は保険適用、自己負担は約3割
ほとんどの治療は健康保険が適用され、自己負担額はおよそ31,000円前後。保険証をお忘れなくご持参ください。
医師紹介
都筑 俊寛(つづく としひろ)

耳鼻咽喉科専門医。レーザー治療の臨床と研究に長年携わり、28,000件以上の治療実績をもつ。
- 日本耳鼻咽喉科学会認定 専門医
- 日本めまい平衡医学会 参与
- 日本臨床医療レーザー協会 会員
- 帝京大学医学部 元准教授
いびきは単なる音の問題ではありません。 睡眠の質を下げ、生活の質を大きく損なうこともあります。 専門医として、安心できる診断と治療を通じて、より良い毎日を取り戻すお手伝いができればと願っています。