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副鼻腔炎の日帰り手術とは?内視鏡手術(ESS)の流れと術後を耳鼻科専門医が解説【銀座】

2026.08.27

「副鼻腔炎の手術は日帰りでできるの?」「入院しないといけないの?」。慢性副鼻腔炎が薬で治らず手術を検討する際、日帰りで受けられるのか、手術の流れや術後の負担が気になる方は多いはずです。

副鼻腔炎の手術は、近年、内視鏡を使った低侵襲な手術(ESS)が主流となり、施設や状態によっては日帰りで受けられるケースもあります。手術の仕組みや流れ、術後の経過を正しく理解することで、安心して治療の判断ができます。

この記事では、副鼻腔炎の日帰り手術について、内視鏡下副鼻腔手術(ESS)の仕組み・手術の流れ・術後の経過と注意点・リスクまで、耳鼻咽喉科専門医の立場から詳しく解説します。

副鼻腔炎の手術が必要になるのはどんなとき?

副鼻腔炎の治療は、まず薬物療法などの保存的治療から始めるのが基本です。しかし、以下のような場合には手術が検討されます。

マクロライド少量長期療法などの薬物療法を続けても十分に改善しない場合、副鼻腔炎を何度も繰り返す場合、鼻茸(鼻ポリープ)を伴っていて薬では改善しない場合、鼻中隔弯曲症などの構造的な問題が関係している場合などです。副鼻腔炎の手術は、こうした薬で治らない状態に対して、副鼻腔の換気と排出を物理的に改善することを目的に行われます。手術が必要かどうかは、検査で状態を評価したうえで医師が判断します。

副鼻腔炎の日帰り手術「内視鏡下副鼻腔手術(ESS)」とは

現在、副鼻腔炎の手術の主流となっているのが、内視鏡下副鼻腔手術(ESS:Endoscopic Sinus Surgery)です。ESSは、鼻の穴から内視鏡と専用の器具を挿入し、モニターに映る映像を見ながら行う手術です。顔を切開しないため、体への負担が少ないのが特徴です。

ESSの目的は、鼻茸や腫れた粘膜によって塞がれてしまった副鼻腔の自然口(鼻腔と副鼻腔をつなぐ通路)を開放し、副鼻腔の換気と鼻汁の排出を改善することです。かつては炎症を起こした粘膜を徹底的に取り除く手術が行われていましたが、現在は副鼻腔に空気が入りにくくなることが主な原因と考えられており、換気の通り道を作ることで多くの例が正常に戻ることがわかっています。粘膜を残す現在のESSは、体への負担が少なく治療成績も良好な方法とされています。

副鼻腔炎の手術が日帰りで受けられる理由

かつての副鼻腔炎の手術は、上顎の骨を削るなど体への負担が大きく、両側で2〜3週間の入院が必要でした。しかし、内視鏡を使うESSは手術侵襲が小さいため、多くの施設で入院期間が大幅に短縮され、状態や施設によっては日帰りで受けられるケースもあります。

日帰り手術が可能なのは、ESSが顔を切開せず鼻の穴から行う低侵襲な手術であること、そして術後の止血方法が進歩したことによります。近年は、術後にガーゼを何本も詰める従来の方法ではなく、鼻うがいで自然に溶けて流れ出る止血剤や、容易に取り除けるスポンジ状の止血材が用いられるようになり、術後の負担が軽減されています。ただし、低侵襲とはいえESSは高度な解剖学的知識と経験が求められる手術であり、病変の程度や全身状態によっては入院が必要な場合もあります。日帰りで受けられるかどうかは、個々の状態と施設の体制によって異なります。

副鼻腔炎の日帰り手術の流れ

「副鼻腔炎の日帰り手術を検討される患者さんにお伝えしたいのは、『手術の前の正確な診断と、術後のケアが同じくらい大切』だということです。ESSは低侵襲で日帰りも可能な手術ですが、手術さえ受ければ終わりというわけではありません。

手術前には、CTや内視鏡、必要に応じて血液検査などで副鼻腔炎の状態や原因を正確に評価し、手術の適応や期待できる効果、リスクを十分に理解していただくことが重要です。そして手術後は、副鼻腔の粘膜が落ち着くまでに少なくとも3か月ほどかかり、その間の定期的な鼻洗浄や通院が再発を防ぐ鍵になります。特に、アレルギー性鼻炎や好酸球性副鼻腔炎が背景にある場合は、術後の管理がより重要です。手術を検討する際は、術前後を通して継続的にケアを受けられる体制を選ぶことをお勧めします。」

都筑俊寛 銀座PHCクリニック耳鼻咽喉科 院長 / 耳鼻咽喉科専門医 医師プロフィールはこちら

副鼻腔炎の日帰り手術は、一般的に以下のような流れで進みます。

まず手術相談の外来を受診し、CT・内視鏡・嗅覚検査・血液検査などで副鼻腔炎の状態や原因を評価します。その結果をもとに、手術の適応・期待される効果・想定されるリスクの説明を受け、手術を選択した場合は手術日を調整します。手術前には、心電図・胸部レントゲン・呼吸機能検査などの術前検査を行い、全身状態を評価します。手術当日は、多くの場合全身麻酔で行われ、手術時間は片側30〜90分程度、鼻中隔弯曲症などの手術を同時に行う場合は1〜2時間程度になることもあります。手術後、状態が安定していれば当日帰宅し、その後は定期的に通院して経過を確認します。この流れは施設によって異なるため、詳しくは手術を受ける医療機関で確認することが大切です。

副鼻腔炎の日帰り手術後の経過と注意点

副鼻腔炎の日帰り手術後は、術後の経過を理解し、注意点を守ることが大切です。

手術後しばらくは、鼻づまりや少量の出血が続きますが、これらは徐々におさまっていきます。手術した副鼻腔は縫い合わせて閉じないため、しばらく創部から血が滲むことがあります。特に注意が必要なのが、術後2週間ほど経った頃に起こることがある遅発性出血です。頻度は約1%とされますが、これを避けるため、術後2〜3週間から1か月程度は、激しい運動・飲酒・結婚式などの重要なイベント・海外旅行などは控えることが推奨されます。

また、手術で作った換気の通り道が再び塞がったり、傷が癒着したりするのを防ぐため、術後の定期的な鼻洗浄(鼻うがい)が非常に重要です。副鼻腔の粘膜が落ち着くまでには少なくとも3か月程度かかるため、その間は医師の指示に従って通院とセルフケアを続けることが、手術の効果を維持し再発を防ぐ鍵になります。

副鼻腔炎の日帰り手術のメリットとリスク

副鼻腔炎の日帰り手術には、メリットとリスクの両面があります。

メリットは、入院が不要なため仕事や日常生活への影響を抑えられること、内視鏡手術で顔を切開せず体への負担が少ないこと、感染症のリスクを減らせること、費用面でも入院費がかからないことなどです。手術によって副鼻腔の換気と排出が改善されると、鼻づまり・後鼻漏・嗅覚障害などの症状の改善が期待でき、多くの方に改善が見込めます。

一方、リスクや注意点としては、術後2週間頃の遅発性出血の可能性(約1%)、帰宅後の出血や痛みに対する自己管理が必要なこと、持病がある方は日帰り手術が受けられない場合があることなどが挙げられます。また、好酸球性副鼻腔炎など難治性のタイプでは、手術後も再発しやすいため、術後の継続的な管理が欠かせません。メリットとリスクの両方を理解したうえで、手術を検討することが大切です。

副鼻腔炎の手術を検討する前に知っておきたいこと

副鼻腔炎の手術を検討する前に、まずは正確な診断を受けることが大切です。副鼻腔炎が治らない原因が、自然口の閉塞なのか、鼻茸なのか、アレルギーの合併なのか、好酸球性なのかによって、手術の適応や術後の管理方針が変わります。

また、すべての副鼻腔炎に手術が必要なわけではありません。軽〜中等症では、マクロライド少量長期療法やネブライザー療法などの保存的治療で改善するケースもあります。アレルギー性鼻炎が関係している場合は、その治療を行うことで症状が改善することもあります。手術は、こうした保存的治療で改善しない場合の選択肢です。まずは耳鼻咽喉科で状態を正確に評価し、手術が本当に必要かどうか、必要な場合はどのような手術が適しているかを相談することをお勧めします。

鼻レーザー治療(花粉症・アレルギー性鼻炎)の詳細はこちら

銀座PHCクリニック耳鼻咽喉科の副鼻腔炎診療について

銀座PHCクリニック耳鼻咽喉科は、東京都中央区銀座7丁目に位置する耳鼻咽喉科クリニックです。院長の都筑俊寛医師は、レーザー治療の実績が豊富な耳鼻咽喉科専門医です。副鼻腔炎に対して、内視鏡などによる診断、薬物療法、ネブライザー療法などの保存的治療を行い、患者さんの状態を評価しています。手術が必要と判断される場合には、適切な治療につなげるためのご相談に対応します。

副鼻腔炎の原因にアレルギー性鼻炎が関係している場合は、保険適用の鼻レーザー治療を行っています。花粉症・アレルギー性鼻炎のレーザー治療費は3割負担でおよそ10,000円、初診・検査費用は約4,000〜12,000円、再診費用は約1,000〜2,000円程度が目安です(症状により検査内容が異なるため費用には幅があります。薬の処方がある場合は別途費用がかかります。お支払いは現金のみとなります)。治療の適応は医師が初診時に判断いたします。

「副鼻腔炎の手術を検討している」「まず手術が必要か相談したい」という銀座・東京エリアの方は、ぜひ一度ご相談ください。

副鼻腔炎の日帰り手術に関するよくあるご質問(FAQ)

Q1. 副鼻腔炎の手術は日帰りで受けられますか?

副鼻腔炎の手術は、内視鏡下副鼻腔手術(ESS)という低侵襲な手術が主流となり、状態や施設によっては日帰りで受けられるケースもあります。かつては両側で2〜3週間の入院が必要でしたが、内視鏡手術は体への負担が少なく、術後の止血方法の進歩もあって入院期間が大幅に短縮されました。ただし、病変の程度や全身状態、施設の体制によっては入院が必要な場合もあり、日帰りが可能かは個々の状態によって異なります。

Q2. 副鼻腔炎の日帰り手術(ESS)はどんな手術ですか?

内視鏡下副鼻腔手術(ESS)は、鼻の穴から内視鏡と器具を挿入し、モニターを見ながら行う手術です。顔を切開しないため体への負担が少なく、鼻茸や腫れた粘膜で塞がれた副鼻腔の自然口を開放し、副鼻腔の換気と鼻汁の排出を改善します。現在は粘膜を残して換気の通り道を作る方法が主流で、体への負担が少なく治療成績も良好とされています。多くの場合、全身麻酔で行われます。

Q3. 副鼻腔炎の日帰り手術の後はどのくらいで治りますか?

副鼻腔炎の日帰り手術の後、鼻づまりや少量の出血はしばらく続きますが徐々におさまります。ただし、副鼻腔の粘膜が落ち着くまでには少なくとも3か月程度かかります。その間、傷の癒着や再炎症を防ぐため、定期的な鼻洗浄(鼻うがい)と通院が重要です。また、術後2週間頃に約1%の確率で遅発性出血が起こることがあるため、術後2〜3週間から1か月は激しい運動・飲酒・重要なイベント・海外旅行を控えることが推奨されます。

Q4. 副鼻腔炎の日帰り手術にはどんなリスクがありますか?

副鼻腔炎の日帰り手術のリスクとしては、術後2週間頃に起こることがある遅発性出血(約1%)、帰宅後の出血や痛みに対する自己管理が必要なこと、持病がある方は日帰り手術が受けられない場合があることなどが挙げられます。また、好酸球性副鼻腔炎など難治性のタイプでは手術後も再発しやすいため、術後の継続的な管理が欠かせません。リスクを理解したうえで、術前後のケア体制が整った医療機関で受けることが大切です。

Q5. 副鼻腔炎はすべて手術が必要ですか?

いいえ、すべての副鼻腔炎に手術が必要なわけではありません。軽〜中等症では、マクロライド少量長期療法やネブライザー療法などの保存的治療で改善するケースもあります。アレルギー性鼻炎が関係している場合は、その治療で症状が改善することもあります。手術は、こうした保存的治療で十分に改善しない場合や、鼻茸を伴う場合などの選択肢です。まず耳鼻咽喉科で状態を正確に評価し、手術が必要かどうかを相談することが大切です。

まとめ|副鼻腔炎の日帰り手術は正確な診断と術後ケアが大切

副鼻腔炎の手術は、内視鏡下副鼻腔手術(ESS)という低侵襲な手術が主流となり、状態や施設によっては日帰りで受けられるケースもあります。ESSは鼻の穴から内視鏡を入れ、塞がれた副鼻腔の自然口を開放して換気と排出を改善する手術で、顔を切開しないため体への負担が少ないのが特徴です。

ただし、術後は鼻づまりや少量の出血がしばらく続き、遅発性出血を避けるため術後2〜3週間から1か月は激しい運動や飲酒を控える必要があります。副鼻腔の粘膜が落ち着くまで3か月ほどかかり、その間の鼻洗浄と通院が再発予防の鍵です。また、すべての副鼻腔炎に手術が必要なわけではなく、まず正確な診断を受けることが大切です。

銀座PHCクリニック耳鼻咽喉科では、副鼻腔炎の診断・薬物療法・ネブライザー療法などの保存的治療を行い、アレルギー性鼻炎が関係する場合は保険適用の鼻レーザー治療にも対応しています。手術が必要か含め、状態を評価してご提案します。

副鼻腔炎の手術を検討している銀座・東京エリアの方は、ぜひ一度ご相談ください。

※本記事は情報提供を目的としており、個別の診断・治療を保証するものではありません。手術の適応や方法は医師が診察のうえ判断します。

 

コレージュクリニックとは

当院は、いびきをはじめ、睡眠時無呼吸症候群や花粉症・アレルギー性鼻炎などの診療を専門とする耳鼻咽喉科クリニックです。 いびきは単なる音の問題にとどまらず、時に健康へ深刻な影響を及ぼすこともあります。当院では、原因や症状を丁寧に見極めたうえで、適切な診断と治療をご提案し、質の高い睡眠の回復をめざします。
一人ひとりに寄り添いながら、健やかな眠りと快適な毎日をサポートいたします。

レーザー治療は保険適用、自己負担は約3割

ほとんどの治療は健康保険が適用され、自己負担額はおよそ31,000円前後。保険証をお忘れなくご持参ください。

コレ―ジュクリニックとは

医師紹介

都筑 俊寛(つづく としひろ)

耳鼻咽喉科専門医。レーザー治療の臨床と研究に長年携わり、28,000件以上の治療実績をもつ。

  • 日本耳鼻咽喉科学会認定 専門医
  • 日本めまい平衡医学会 参与
  • 日本臨床医療レーザー協会 会員
  • 帝京大学医学部 元准教授

いびきは単なる音の問題ではありません。 睡眠の質を下げ、生活の質を大きく損なうこともあります。 専門医として、安心できる診断と治療を通じて、より良い毎日を取り戻すお手伝いができればと願っています。

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