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後鼻漏の治し方|鼻水が喉に流れる原因と対処法を耳鼻科専門医が解説【銀座】
2026.08.27
「喉の奥に鼻水が流れる感じが取れない」「痰がからむような不快感が続く」。後鼻漏(こうびろう)のこうした症状に長く悩まされている方は少なくありません。
後鼻漏の治し方を考えるうえで大切なのは、その原因を突き止めることです。後鼻漏は、副鼻腔炎・アレルギー性鼻炎・上咽頭炎などさまざまな疾患によって起こるため、原因に応じた治療とセルフケアを組み合わせることが改善への近道になります。
この記事では、後鼻漏の治し方について、原因・原因別の治療法・自宅でできるセルフケア・受診の目安まで、耳鼻咽喉科専門医の立場から詳しく解説します。

後鼻漏とは?鼻水が喉に流れる症状
後鼻漏とは、鼻・副鼻腔や上咽頭(鼻の奥と喉の境目)で作られた鼻水などの分泌物が、鼻の穴から前に出ずに、後ろに回って喉に流れ落ちる状態のことです。健康な状態でも分泌物は喉に流れていますが、量が増えたり粘り気が強くなったりすると、不快な症状として自覚されます。
後鼻漏の主な症状は、喉の奥に何かが張り付いているような違和感、痰がからむ感じ、慢性的な咳や咳払い、就寝中に鼻水が喉に流れて咳き込む、といったものです。「いくら鼻をかんでも喉に流れる感じが取れない」「耳鼻科や内科を回っても原因がはっきりしない」と悩む方も多く、後鼻漏の治し方は原因の特定から始まります。
後鼻漏の原因
後鼻漏を治すには、まず原因を知ることが大切です。後鼻漏を引き起こす主な原因には、次のようなものがあります。
副鼻腔炎(蓄膿症)
後鼻漏の代表的な原因が副鼻腔炎です。副鼻腔に炎症が起きて膿や粘り気のある分泌物がたまると、それが喉に流れ落ちて後鼻漏を引き起こします。特に慢性副鼻腔炎では、黄色や緑色の粘り気の強い後鼻漏が続くことが特徴です。副鼻腔炎による後鼻漏は、副鼻腔炎そのものを治療することで改善が期待できます。
アレルギー性鼻炎
アレルギー性鼻炎も後鼻漏の原因になります。花粉やハウスダストなどのアレルゲンによって鼻の粘膜が炎症を起こすと、鼻水の分泌が増え、それが喉に流れて後鼻漏となります。アレルギー性鼻炎による後鼻漏は、比較的さらさらした水のような鼻水が特徴です。
上咽頭炎
鼻の奥と喉の境目にある上咽頭に炎症が起こる上咽頭炎も、後鼻漏の原因のひとつです。上咽頭炎では、上咽頭で作られた分泌物が喉に流れ、後鼻漏や喉の違和感、慢性的な咳を引き起こします。原因がはっきりしない後鼻漏の背景に、上咽頭炎が関わっていることもあります。
その他の原因
このほか、風邪などの感染症、鼻中隔弯曲症などの構造的な問題、加齢や乾燥による鼻の粘膜の変化なども後鼻漏の原因になることがあります。後鼻漏の治し方は原因によって異なるため、複数の原因が重なっている場合もあり、正確な診断が重要です。
後鼻漏の原因別の治し方(治療法)
「後鼻漏の治し方について患者さんにお伝えするとき、私が最も強調するのは『後鼻漏は症状であって、病名ではない』ということです。後鼻漏という症状の裏には、副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎、上咽頭炎など、原因となる疾患があります。ですから、後鼻漏を治すには、まずその原因を正確に突き止めることが欠かせません。
原因がわかれば、それに応じた治療で改善が期待できます。副鼻腔炎ならその治療を、アレルギー性鼻炎ならアレルギーの治療を行います。市販薬でごまかしたり、原因不明のまま我慢したりするのではなく、耳鼻咽喉科で原因を見極めることが、後鼻漏改善への一番の近道です。慢性化すると治りにくくなることもあるため、症状が続く場合は早めにご相談いただきたいと思います。」
都筑俊寛 銀座PHCクリニック耳鼻咽喉科 院長 / 耳鼻咽喉科専門医 医師プロフィールはこちら
後鼻漏の治療は、原因となっている疾患に応じて行われます。
副鼻腔炎による後鼻漏の治し方
副鼻腔炎が原因の後鼻漏では、副鼻腔炎の治療を行います。急性副鼻腔炎では抗菌薬で比較的速やかに改善することが多く、慢性副鼻腔炎ではマクロライド系抗生物質を少量で数ヶ月継続する治療が一般的です。この少量長期療法は、副鼻腔の粘膜を正常化する作用が期待できます。また、鼻にたまった鼻汁を掃除した後に薬液を霧状にして吸入するネブライザー療法も、後鼻漏に対する一般的な外来処置です。薬物療法で改善しない重症例や鼻茸を伴う場合は、手術が検討されることもあります。
アレルギー性鼻炎による後鼻漏の治し方
アレルギー性鼻炎が原因の後鼻漏では、抗アレルギー薬(抗ヒスタミン薬など)の内服やステロイド点鼻薬による治療を行います。アレルギーによる鼻の粘膜の炎症を抑えることで、鼻水の分泌が減り、後鼻漏の改善が期待できます。鼻づまりを伴う場合や薬で十分に改善しない場合は、鼻の粘膜にレーザーを照射してアレルギー反応を起こしにくくする鼻レーザー治療も選択肢になります。
上咽頭炎による後鼻漏の治し方
上咽頭炎が原因の後鼻漏では、上咽頭の炎症を抑える治療を行います。必要に応じて漢方薬が処方されることもあります。原因や症状に応じて、適切な治療法が選択されます。
後鼻漏の治し方|自宅でできるセルフケア
後鼻漏は、原因に対する治療と並行して、自宅でのセルフケアを行うことで症状の緩和が期待できます。
鼻うがい(鼻洗浄)
後鼻漏のセルフケアとして最も推奨されるのが鼻うがいです。生理食塩水で鼻腔内を洗浄することで、喉に流れる原因となる粘り気のある鼻水や分泌物、アレルゲンを洗い流し、後鼻漏の不快感を和らげます。副鼻腔炎・アレルギー性鼻炎・上咽頭炎など、後鼻漏の原因となる疾患の予防・症状緩和に効果が期待できるとされています。
鼻うがいは、体液と同じ濃度の生理食塩水(約0.9%)を体温程度に温めて使い、前かがみの姿勢で行います。水道水をそのまま使うと粘膜への刺激が強いため、生理食塩水を使うことが大切です。市販の鼻うがい用品を活用すると手軽に行えます。
部屋の加湿・水分補給
空気が乾燥すると鼻や喉の粘膜が刺激され、後鼻漏の不快感が強くなることがあります。加湿器などで室内の湿度を50〜60%程度に保つことで、粘膜の状態が整いやすくなります。また、こまめな水分補給は、粘り気のある鼻水を薄めて流れやすくする助けになります。
生活習慣の見直し
喫煙は喉や鼻の粘膜を刺激して後鼻漏を悪化させるため、控えることが望ましいです。また、就寝時に頭を少し高くすると、就寝中に鼻水が喉に流れ込むことによる咳き込みが軽減されることがあります。これらのセルフケアは症状の緩和が目的であり、根本的な治療の代わりにはならないため、原因に対する治療と併せて行うことが大切です。
後鼻漏が治らないときは耳鼻科を受診
後鼻漏のセルフケアを続けても改善しない場合や、以下のような症状がある場合は、耳鼻咽喉科を受診してください。
セルフケアを2週間続けても改善しない場合、血が混じった鼻水や後鼻漏が続く場合、黄色や緑色の粘り気の強い後鼻漏が続く場合、後鼻漏に加えて顔面の圧迫感・頭痛・嗅覚の低下がある場合、慢性的な咳が続く場合などです。これらの場合、副鼻腔炎や上咽頭炎などの疾患が背景にある可能性があります。後鼻漏は慢性化すると治りにくくなることもあるため、症状が続く場合は早めに原因を突き止めて適切な治療を受けることが大切です。
銀座PHCクリニック耳鼻咽喉科の後鼻漏・鼻の治療について
銀座PHCクリニック耳鼻咽喉科は、東京都中央区銀座7丁目に位置する耳鼻咽喉科クリニックです。院長の都筑俊寛医師は、レーザー治療の実績が豊富な耳鼻咽喉科専門医です。後鼻漏の原因となる副鼻腔炎・アレルギー性鼻炎などに対して、内視鏡などによる診断を行い、原因に応じた治療をご提案しています。
後鼻漏の原因がアレルギー性鼻炎にある場合は、保険適用の鼻レーザー治療を行っています。花粉症・アレルギー性鼻炎のレーザー治療費は3割負担でおよそ10,000円、初診・検査費用は約4,000〜12,000円、再診費用は約1,000〜2,000円程度が目安です(症状により検査内容が異なるため費用には幅があります。薬の処方がある場合は別途費用がかかります。お支払いは現金のみとなります)。治療の適応は医師が初診時に判断いたします。
「後鼻漏が続いてつらい」「鼻水が喉に流れる症状を治したい」という銀座・東京エリアの方は、ぜひ一度ご相談ください。
後鼻漏の治し方に関するよくあるご質問(FAQ)
Q1. 後鼻漏の治し方で最も大切なことは何ですか?
後鼻漏の治し方で最も大切なのは、原因を突き止めることです。後鼻漏は症状であって病名ではなく、その裏には副鼻腔炎・アレルギー性鼻炎・上咽頭炎などの原因となる疾患があります。原因によって治し方が異なるため、耳鼻咽喉科で原因を正確に見極め、それに応じた治療を受けることが改善への近道です。市販薬でごまかしたり我慢したりせず、原因に対処することが重要です。
Q2. 後鼻漏は自力で治せますか?
後鼻漏は、鼻うがい・部屋の加湿・水分補給・禁煙などのセルフケアで症状の緩和が期待できます。特に鼻うがいは、喉に流れる粘り気のある鼻水を洗い流し、後鼻漏の原因となる疾患の症状緩和に有効とされています。ただし、これらのセルフケアは症状を和らげるものであり、根本的な治療の代わりにはなりません。2週間続けても改善しない場合や、粘り気の強い後鼻漏・血が混じる場合は、耳鼻咽喉科を受診してください。
Q3. 後鼻漏の原因にはどんなものがありますか?
後鼻漏の主な原因は、副鼻腔炎(蓄膿症)、アレルギー性鼻炎、上咽頭炎です。副鼻腔炎では膿や粘り気のある分泌物が、アレルギー性鼻炎ではさらさらした鼻水が喉に流れます。上咽頭炎では上咽頭の分泌物が原因になります。このほか、風邪などの感染症、鼻中隔弯曲症などの構造的な問題、乾燥なども後鼻漏の原因になります。複数の原因が重なっていることもあるため、正確な診断が大切です。
Q4. 後鼻漏に鼻うがいは効果がありますか?
はい、後鼻漏のセルフケアとして鼻うがいは有効とされています。生理食塩水で鼻腔内を洗浄することで、喉に流れる原因となる粘り気のある鼻水や分泌物、アレルゲンを洗い流し、後鼻漏の不快感を和らげます。副鼻腔炎・アレルギー性鼻炎・上咽頭炎など後鼻漏の原因となる疾患の症状緩和に効果が期待できます。体温程度の生理食塩水(約0.9%)を使い、前かがみで行うことがポイントです。
Q5. 後鼻漏が治らないときはどうすればよいですか?
セルフケアを2週間続けても後鼻漏が改善しない場合や、血が混じる後鼻漏、黄色や緑色の粘り気の強い後鼻漏、顔面の圧迫感・頭痛・嗅覚の低下・慢性的な咳を伴う場合は、耳鼻咽喉科を受診してください。これらの場合、副鼻腔炎や上咽頭炎などの疾患が背景にある可能性があります。後鼻漏は慢性化すると治りにくくなることもあるため、早めに原因を突き止めて適切な治療を受けることが大切です。
まとめ|後鼻漏の治し方は原因の特定から始まる
後鼻漏は、鼻・副鼻腔や上咽頭で作られた分泌物が喉に流れ落ちる症状で、副鼻腔炎・アレルギー性鼻炎・上咽頭炎などが主な原因です。後鼻漏の治し方は原因によって異なるため、まずその原因を突き止めることが改善への第一歩になります。
原因に応じて、副鼻腔炎なら薬物療法やネブライザー、アレルギー性鼻炎なら抗アレルギー薬や鼻レーザー治療などが行われます。あわせて、鼻うがい・加湿・水分補給・禁煙といったセルフケアを行うことで、症状の緩和が期待できます。ただしセルフケアは根本治療の代わりにはならないため、2週間続けても改善しない場合や粘り気の強い後鼻漏が続く場合は、耳鼻咽喉科を受診してください。
銀座PHCクリニック耳鼻咽喉科では、後鼻漏の原因となる副鼻腔炎・アレルギー性鼻炎などを診断し、原因に応じた治療をご提案しています。アレルギー性鼻炎が関係する場合は保険適用の鼻レーザー治療にも対応しています。
後鼻漏にお悩みの銀座・東京エリアの方は、ぜひ一度ご相談ください。
※本記事は情報提供を目的としており、個別の診断・治療を保証するものではありません。後鼻漏の原因や治療の適応は医師が診察のうえ判断します。
コレージュクリニックとは

当院は、いびきをはじめ、睡眠時無呼吸症候群や花粉症・アレルギー性鼻炎などの診療を専門とする耳鼻咽喉科クリニックです。
いびきは単なる音の問題にとどまらず、時に健康へ深刻な影響を及ぼすこともあります。当院では、原因や症状を丁寧に見極めたうえで、適切な診断と治療をご提案し、質の高い睡眠の回復をめざします。
一人ひとりに寄り添いながら、健やかな眠りと快適な毎日をサポートいたします。
レーザー治療は保険適用、自己負担は約3割
ほとんどの治療は健康保険が適用され、自己負担額はおよそ31,000円前後。保険証をお忘れなくご持参ください。
医師紹介
都筑 俊寛(つづく としひろ)

耳鼻咽喉科専門医。レーザー治療の臨床と研究に長年携わり、28,000件以上の治療実績をもつ。
- 日本耳鼻咽喉科学会認定 専門医
- 日本めまい平衡医学会 参与
- 日本臨床医療レーザー協会 会員
- 帝京大学医学部 元准教授
いびきは単なる音の問題ではありません。 睡眠の質を下げ、生活の質を大きく損なうこともあります。 専門医として、安心できる診断と治療を通じて、より良い毎日を取り戻すお手伝いができればと願っています。