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副鼻腔炎は市販薬で治る?市販薬の選び方と受診の目安を耳鼻科専門医が解説【銀座】
2026.08.27
「副鼻腔炎かもしれないけれど、まずは市販薬で様子を見たい」「蓄膿症に効く市販薬はある?」。黄色い鼻水や鼻づまり、顔の重だるさが続くとき、市販薬で対処できないかと考える方は多いでしょう。
副鼻腔炎に対して、市販薬は症状を一時的に和らげることはできますが、根本的に治すのは難しいのが実情です。市販薬でできることと、その限界を正しく理解することが、適切な対処につながります。
この記事では、副鼻腔炎は市販薬で治るのか、市販薬の選び方・市販薬で治らない理由・病院を受診すべき目安まで、耳鼻咽喉科専門医の立場から詳しく解説します。

副鼻腔炎は市販薬で治る?市販薬でできること・できないこと
結論から言うと、軽度の副鼻腔炎であれば市販薬で症状が和らぐこともありますが、市販薬だけで完治させるのは難しい場合が多いというのが実情です。
市販薬でできるのは、鼻づまり・鼻水・頭痛といった不快な症状を一時的に和らげることです。一方で、市販薬でできないのは、副鼻腔にたまった膿を排出したり、細菌感染による副鼻腔の炎症を根本的に治療したりすることです。市販薬には、こうした根本原因に対処する効果は通常含まれていません。特に細菌感染が原因の場合、適切な抗菌薬による治療を行わないと症状が長引き、慢性副鼻腔炎(蓄膿症)に移行するおそれがあります。市販薬はあくまで一時的な対処であり、症状が続く場合は耳鼻咽喉科の受診が重要です。
副鼻腔炎に使われる市販薬の種類と選び方
副鼻腔炎に対して使われる市販薬には、いくつかの種類があります。選び方のポイントとあわせて解説します。市販薬を選ぶ際は、効能・効果の欄に「副鼻腔炎(蓄膿症)」と記載されている薬を選ぶことが大切です。鼻炎薬や風邪薬は鼻水・鼻づまりに効いても、副鼻腔炎の原因にアプローチするものではなく、不要な成分による副作用のおそれもあります。
排膿を促す漢方薬
副鼻腔炎の市販薬として代表的なのが漢方薬です。辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)や葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)などの漢方薬は、生薬の働きで炎症を穏やかに抑えながら、鼻や副鼻腔にたまった膿を外に出しやすくする作用があります。即効性を求める薬というより、体の内側から膿を出し、症状の改善を目指すタイプの薬です。副鼻腔炎が長引いて慢性化しやすい方にも用いられます。
生薬と西洋薬を配合した薬
生薬に加えて、鼻の炎症や鼻水を抑える西洋薬の成分を配合した市販薬もあります。副鼻腔炎だけでなくアレルギー性鼻炎による鼻の症状にも対応するものがあり、鼻づまりや鼻水が気になる場合の選択肢になります。
頭痛・顔の痛みへの鎮痛薬
副鼻腔炎による頬の痛みや頭痛、顔全体の重だるさがある場合は、イブプロフェンやロキソプロフェンなどの解熱鎮痛成分を含む市販薬で、つらい痛みを一時的に和らげることができます。ただし、鎮痛薬は痛みを抑えるためのもので、副鼻腔炎そのものを治す薬ではありません。痛みが引かないからと長期間飲み続けず、早めの受診を検討してください。
注意が必要な市販薬
血管収縮剤入りの点鼻薬は、鼻づまりへの即効性がありますが、2週間以上連用すると、かえって鼻づまりが悪化する薬剤性鼻炎を招くおそれがあります。使用は短期間にとどめることが大切です。また、漢方薬にも副作用があり、体質によっては胃部不快感などが生じることがあります。市販薬を選ぶ際や使用中に不安がある場合は、薬剤師に相談することをお勧めします。
なぜ副鼻腔炎は市販薬だけで治らないのか
「副鼻腔炎を市販薬で治そうとして、なかなか治らずに来院される患者さんは少なくありません。市販薬は鼻づまりや痛みなどの症状を一時的に和らげることはできますが、副鼻腔にたまった膿を排出したり、細菌感染そのものを治したりする効果は期待しにくいのです。
特に注意していただきたいのは、市販薬で症状をごまかしながら受診を先延ばしにすると、その間に副鼻腔炎が慢性化したり、鼻茸ができたりして、かえって治りにくくなってしまうことです。副鼻腔炎の治療では、炎症を抑えることと、たまった膿を外に出すことの両方が必要で、これには医療機関での適切な治療が欠かせません。市販薬で数日試しても改善しない場合や、黄色い鼻水・顔の痛みが続く場合は、市販薬に頼り続けず、耳鼻咽喉科を受診していただきたいと思います。」
都筑俊寛 銀座PHCクリニック耳鼻咽喉科 院長 / 耳鼻咽喉科専門医 医師プロフィールはこちら
副鼻腔炎が市販薬だけで治らないのは、副鼻腔炎の治療に必要な「炎症を抑えること」と「たまった膿を外に出すこと」の両方に、市販薬では十分に対処できないためです。特に、副鼻腔の出口が塞がって膿がたまる悪循環や、細菌感染、鼻茸などの根本原因は、市販薬では解決できません。
市販薬で一時的に症状が和らいでも、原因が残っていれば症状はぶり返します。さらに、市販薬で対処し続けて受診を遅らせると、副鼻腔炎が慢性化して治りにくくなるリスクがあります。副鼻腔炎を根本から治すには、耳鼻咽喉科での診断と治療が必要です。
副鼻腔炎で市販薬から病院受診に切り替える目安
市販薬で様子を見る場合でも、以下のような場合は市販薬に頼らず耳鼻咽喉科を受診してください。
市販薬を数日〜1週間ほど使っても症状が改善しない場合、黄色や緑色の粘り気のある鼻水が続く場合、頬・額・目の奥の痛みや圧迫感が続く場合、においがわかりにくい嗅覚障害がある場合、後鼻漏(鼻水が喉に流れる)や慢性的な咳が続く場合、発熱を伴う場合、症状を何度も繰り返す場合などです。これらは副鼻腔炎が進行・慢性化しているサインの可能性があり、市販薬での対処では不十分です。特に、症状が長引くほど治療も長引きやすくなるため、早めの受診が改善への近道です。
耳鼻科での副鼻腔炎の治療
耳鼻咽喉科では、市販薬では対処できない副鼻腔炎の原因に応じた治療を行います。医療機関では、鼻水を吸引して副鼻腔にたまった膿を取り除き、内視鏡などで状態を確認します。
急性副鼻腔炎では細菌感染に対する抗菌薬を、慢性副鼻腔炎ではマクロライド系抗生物質を少量で数ヶ月継続する治療(マクロライド少量長期療法)を行うことが一般的です。また、薬液を霧状にして鼻から吸入し副鼻腔の奥まで届けるネブライザー療法も一般的な外来処置です。アレルギー性鼻炎が関係している場合は、抗アレルギー薬や鼻レーザー治療を行うこともあります。薬物療法で改善しない重症例や鼻茸を伴う場合は、手術が検討されることもあります。市販薬では得られない、原因に応じた治療を受けられるのが医療機関の強みです。
銀座PHCクリニック耳鼻咽喉科の副鼻腔炎診療について
銀座PHCクリニック耳鼻咽喉科は、東京都中央区銀座7丁目に位置する耳鼻咽喉科クリニックです。院長の都筑俊寛医師は、レーザー治療の実績が豊富な耳鼻咽喉科専門医です。「市販薬を使っても副鼻腔炎の症状が改善しない」「黄色い鼻水や鼻づまりが続く」という方に対し、内視鏡などで状態を評価し、原因に応じた治療をご提案しています。
副鼻腔炎の原因にアレルギー性鼻炎が関係している場合は、保険適用の鼻レーザー治療を行っています。花粉症・アレルギー性鼻炎のレーザー治療費は3割負担でおよそ10,000円、初診・検査費用は約4,000〜12,000円、再診費用は約1,000〜2,000円程度が目安です(症状により検査内容が異なるため費用には幅があります。薬の処方がある場合は別途費用がかかります。お支払いは現金のみとなります)。治療の適応は医師が初診時に判断いたします。
「市販薬で副鼻腔炎が治らない」「根本的に治療したい」という銀座・東京エリアの方は、ぜひ一度ご相談ください。
副鼻腔炎の市販薬に関するよくあるご質問(FAQ)
Q1. 副鼻腔炎は市販薬で治りますか?
軽度の副鼻腔炎であれば市販薬で症状が和らぐこともありますが、市販薬だけで完治させるのは難しい場合が多いです。市販薬は鼻づまり・鼻水・頭痛などの症状を一時的に和らげることはできますが、副鼻腔にたまった膿を排出したり細菌感染を根本的に治したりする効果は通常ありません。特に細菌感染が原因の場合、適切な治療をしないと慢性化するおそれがあるため、症状が続く場合は耳鼻咽喉科を受診してください。
Q2. 副鼻腔炎に効く市販薬はどう選べばよいですか?
副鼻腔炎の市販薬は、効能・効果の欄に「副鼻腔炎(蓄膿症)」と記載されている薬を選ぶことが大切です。代表的なものに、膿を出しやすくする漢方薬(辛夷清肺湯など)や、生薬と西洋薬を配合した薬があります。頭痛や顔の痛みには解熱鎮痛薬を一時的に使うこともできます。鼻炎薬や風邪薬は副鼻腔炎の原因にアプローチしないため、選ぶ際は注意が必要です。不安な場合は薬剤師に相談しましょう。
Q3. 副鼻腔炎の市販薬はどのくらい使っても改善しなければ受診すべきですか?
市販薬を数日から1週間ほど使っても症状が改善しない場合は、耳鼻咽喉科の受診をお勧めします。また、黄色や緑色の粘り気のある鼻水が続く、頬や額の痛み・圧迫感がある、においがわかりにくい、後鼻漏や慢性的な咳が続く、発熱を伴う、症状を繰り返す場合も受診の目安です。市販薬で対処し続けて受診を遅らせると慢性化のリスクがあるため、早めの受診が大切です。
Q4. 市販の点鼻薬を副鼻腔炎に使い続けても大丈夫ですか?
血管収縮剤入りの市販の点鼻薬は、鼻づまりへの即効性がありますが、2週間以上連用すると、かえって鼻づまりが悪化する薬剤性鼻炎を招くおそれがあります。使用は短期間にとどめることが大切です。市販薬を使っても副鼻腔炎の症状が続く場合は、点鼻薬を使い続けるのではなく、耳鼻咽喉科で原因に応じた治療を受けることをお勧めします。
Q5. 副鼻腔炎の漢方薬は市販薬でも効果がありますか?
辛夷清肺湯や葛根湯加川芎辛夷などの漢方薬は、市販薬としても入手でき、生薬の働きで膿を出しやすくし、副鼻腔炎の症状改善を目指すタイプの薬です。慢性化しやすい方にも用いられます。ただし、漢方薬にも副作用があり、体質によっては胃部不快感などが生じることがあります。また、漢方薬だけで根本的に治らない場合もあるため、症状が続く場合は耳鼻咽喉科を受診し、適切な治療を受けることが大切です。
まとめ|副鼻腔炎は市販薬で一時的に和らげられても完治は難しい
副鼻腔炎に対して、市販薬は鼻づまり・鼻水・頭痛などの症状を一時的に和らげることはできますが、副鼻腔にたまった膿の排出や細菌感染の根本治療はできず、市販薬だけで完治させるのは難しいのが実情です。市販薬を選ぶ際は「副鼻腔炎(蓄膿症)」の効能表記がある漢方薬などを選び、鎮痛薬や点鼻薬は一時的な使用にとどめることが大切です。
市販薬で数日〜1週間試しても改善しない場合や、黄色い鼻水・顔の痛み・嗅覚障害・後鼻漏などが続く場合は、市販薬に頼り続けず耳鼻咽喉科を受診してください。市販薬で受診を遅らせると慢性化のリスクがあります。
銀座PHCクリニック耳鼻咽喉科では、市販薬で改善しない副鼻腔炎の状態を評価し、抗菌薬・ネブライザー・アレルギー合併には保険適用の鼻レーザー治療など、原因に応じた治療をご提案しています。
市販薬で副鼻腔炎が治らずお悩みの銀座・東京エリアの方は、ぜひ一度ご相談ください。
※本記事は情報提供を目的としており、個別の診断・治療を保証するものではありません。市販薬の使用や治療の適応は医師・薬剤師にご相談のうえ判断してください。
コレージュクリニックとは

当院は、いびきをはじめ、睡眠時無呼吸症候群や花粉症・アレルギー性鼻炎などの診療を専門とする耳鼻咽喉科クリニックです。
いびきは単なる音の問題にとどまらず、時に健康へ深刻な影響を及ぼすこともあります。当院では、原因や症状を丁寧に見極めたうえで、適切な診断と治療をご提案し、質の高い睡眠の回復をめざします。
一人ひとりに寄り添いながら、健やかな眠りと快適な毎日をサポートいたします。
レーザー治療は保険適用、自己負担は約3割
ほとんどの治療は健康保険が適用され、自己負担額はおよそ31,000円前後。保険証をお忘れなくご持参ください。
医師紹介
都筑 俊寛(つづく としひろ)

耳鼻咽喉科専門医。レーザー治療の臨床と研究に長年携わり、28,000件以上の治療実績をもつ。
- 日本耳鼻咽喉科学会認定 専門医
- 日本めまい平衡医学会 参与
- 日本臨床医療レーザー協会 会員
- 帝京大学医学部 元准教授
いびきは単なる音の問題ではありません。 睡眠の質を下げ、生活の質を大きく損なうこともあります。 専門医として、安心できる診断と治療を通じて、より良い毎日を取り戻すお手伝いができればと願っています。