• ホーム
  • コラム
  • 旦那のいびきがうるさい…原因と今すぐできる対処法を専門医が解説

column コラム

旦那のいびきがうるさい…原因と今すぐできる対処法を専門医が解説

2025.12.24

目次

1.旦那のいびきで眠れない…その悩み、決して軽くありません
2.いびきは「病気のサイン」かもしれません
3.旦那のいびきがパートナーに与える深刻な影響
4.旦那のいびきを止める方法〜旦那さまにやってもらいたいこと
5.奥様ができる対策〜今すぐ試せる方法〜
6.奥さんから旦那さまへ伝えるときのポイント
7.専門医による治療方法〜保険適用の日帰り治療も可能です〜
8.よくある質問
9.まとめ

旦那のいびきで眠れない…その悩み、決して軽くありません

旦那さまのいびきがうるさくて、夜中に何度も目が覚めてしまう。朝起きても疲れが取れず、日中もイライラが募る。そんな毎日を送っていませんか。いびきは単なる騒音問題ではありません。実は、睡眠時無呼吸症候群という病気のサインである可能性があり、放置すると高血圧、心臓病、脳卒中といった深刻な健康リスクを高める危険性があります。

この記事では、耳鼻咽喉科専門医として、いびきの原因から今すぐできる対処法、そして専門的な治療方法まで丁寧に解説します。

いびきは「病気のサイン」かもしれません

大きないびきは、睡眠時無呼吸症候群という病気の可能性があります。

睡眠時無呼吸症候群とは

睡眠時無呼吸症候群には、明確な特徴があります。睡眠中に10秒以上呼吸が止まる、または弱くなる状態が1時間に5回以上起こる場合、この病気が疑われます。低呼吸・無呼吸が繰り返されると、身体や脳の酸素不足につながり、さまざまな健康被害を引き起こします。

日中の眠気による事故リスクも深刻です。特に公共交通機関や物流など運転を伴う職業では、産業事故を引き起こす可能性があるため、早めの治療が肝要になります。

いびきがもたらす健康被害

日中の眠気と生活の質の低下

いびきは本人の健康を害するものであり、日常生活にも大きな影響を与えます。一時的な対処法を考えるよりも、いびきをしなくなることが重要です。たまにいびきをかく程度であれば、疲れなどが原因であることが多く改善しやすいのですが、毎晩のようにいびきをかいているのであれば「習慣性いびき」である可能性が高く、睡眠時無呼吸症候群が潜在しているかもしれません。

生活習慣病のリスク増加

いびきにより睡眠不足になると、食欲を高めるホルモンがたくさん分泌され、食欲を抑えるホルモンの分泌が低下します。その結果として食欲が増加し、肥満になりやすくなります。肥満は高血圧や脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病に大きく関係しており、これらの病気は血管や脳、心臓などの臓器に悪影響を与え、脳卒中や心筋梗塞など命を脅かす病気につながることがあり危険です。

睡眠不足はうつ病や認知症などの精神・神経疾患とも関係が深いとされています。

免疫力の低下

睡眠不足の状態が続くと、体内の免疫力も下がります。結果として風邪をひきやすくなり、治りにくいなど体調を崩しやすくなる方も多くいらっしゃいます。

旦那のいびきがパートナーに与える深刻な影響

いびきがもたらす健康被害は、いびきをかくご本人だけの問題ではありません。

夫婦関係への悪影響

奥様の安眠が妨害されることで、イライラが増大し夫婦間の関係に悪影響を及ぼしかねません。パートナーのいびきは甘く見てはいけません。睡眠障害が続くとうつ病になる危険もあります。寝室を分ける理由のトップとして、いびきの騒音問題が挙げられているほどです。

育児中のママへの影響

新生児や幼児がいる家庭にとっても、いびきはかなり深刻な問題です。

新生児や幼児は小さな音にも敏感であるため、せっかく寝かしつけたあとでも大きないびきの音で起こしてしまうこともあるでしょう。このような状況では、赤ちゃんも十分な睡眠を取れません。夜間の授乳やケアが必要になり、赤ちゃんは昼間もぐずりがちになり機嫌が悪くなります。ママの疲労と育児ストレスも増えます。

旦那のいびきを止める方法〜旦那さまにやってもらいたいこと

いびきを改善するために、旦那さまご自身でできる対策があります。

ダイエット・生活習慣の見直し

減量はとても効果的です。いびきの原因となる首回りの脂肪が減ることがポイントで、脂肪組織による気道の圧迫がとれるので、いびきの音の軽減、または消失が見込めます。肥満があると首の回りに脂肪が沈着し、気道が周囲から圧迫されて空気の通り道が狭くなるため、いびきの音が発生します。

寝方を変える

仰向けで寝ると、舌が後方に落ち込み気道が狭くなりやすいです。このような時は、抱き枕を使う方法が効果的です。横向きに寝ることをサポートする枕を使用することで、いびきの防止対策になるでしょう。横向きの体勢で寝てみることは、今すぐできる対策と言えます。

飲酒を控える

仰向けでのレム睡眠時は、舌が落ち込みやすくなるため要注意です。アルコールの摂取は舌の筋肉の弛緩を促し、いびきを悪化させます。就寝前の飲酒を控えることをおすすめいたします。飲酒の習慣がある方は、夕飯時の飲酒で留めておくなど、寝る直前のアルコール摂取にならないようにすると良いでしょう。

鼻呼吸をする

口を開けて眠ると、舌根が喉の奥に下がり、いびきの音が生じやすくなります。就寝時に気を付けることは困難であるため、市販品を使用してもいいですね。口に貼るテープや鼻腔を広げる鼻テープが販売されていますので、鼻呼吸を促進する手助けをします。鼻炎や鼻中隔弯曲症があると鼻づまりの原因になり、特に花粉症の時期はアレルギー性鼻炎がある人は口呼吸になりがちです。

口周りの筋肉を鍛える

のどにある軟部組織、舌、顔面にある筋肉をトレーニングすることにより、口周りの筋肉を鍛えることができます。口腔咽頭の運動は中等症の睡眠時無呼吸症に対して効果的です。扁桃が大きい、顎が小さく後退している顔立ち、そして舌が大きい人は、気道が狭窄する要因を持っています。

奥様ができる対策〜今すぐ試せる方法〜

体重管理のサポート

いびきの症状があり、旦那さまが肥満気味である場合は、食事管理などご夫婦で協力して行うことをおすすめします。いびきの原因となる首回りの脂肪が減ることがポイントで、脂肪組織による気道の圧迫がとれるため、いびきの音の軽減、消失に減量はとても効果的です。

寝室環境を整える

いびきを気にせず眠るための最後の手段は別室にすることかもしれません。小さなお子さんがいて、お子さんの安眠のために寝室を分ける方もいらっしゃいます。部屋が蒸し暑いといびきをかきやすくなるため、特に夏場は部屋が涼しくなるように温度や湿度をしっかり管理することも大切です。

今すぐ寝たい時の応急処置

耳栓や、ノイズキャンセリング機能のあるイヤホンを使うことも一つの方法です。もちろん完全に音をシャットアウトすることはできませんが、ある程度緩和することができます。

奥さんから旦那さまへ伝えるときのポイント

「心配している」という気持ちを伝える

ご本人にいびきをしていることや、眠れないことなどを伝えると、伝えられた方は自分が責められているような気がしてしまうかもしれません。そのため、ついつい反論してしまうことや、口論に発展してしまうこともあります。

旦那さまの健康を考え、改善策を一緒に考え話し合うためには、「あなたを責めているのではない」というメッセージを受け取ってもらうことが大切です。いびきによる騒音ストレスを問題に挙げるのではなく、いびきは放っておくと命に関わる病気になることがあるので心配だ、と心配している気持ちを伝えましょう。

「いびきは改善できる」ことを具体的に伝える

いびきによる健康問題の解説をはじめ、いびきと病気の関係について解説しているサイトなどを一緒に見ると説得力も増し、納得してもらえる可能性も高まります。

また、それでも大げさである、そこまでではない…などの反応を示すようであれば、ご自身のいびきを録音して聞いてもらうことを提案してはいかがでしょうか。実際に就寝中の自身のいびきを聞くことで、真剣に考えるきっかけとなるかもしれません。最近ではいびきを録音・分析してくれるアプリもたくさんありますので、活用するのも一つの手です。

専門医による治療方法〜保険適用の日帰り治療も可能です〜

クリニックで治療を受ける重要性

大きないびきが日常的に続いている場合は、睡眠時無呼吸症候群が潜在しているかもしれません。睡眠時無呼吸症候群は珍しいことではなく、近年クリニックへの相談が増えています。

また、生活習慣病として高血圧や脂質異常症を指摘されている場合、これらの改善を妨げる原因になっている可能性もあり、合併症として命に関わる病気や、日中の眠気による事故などを引き起こすこともあります。お早めにご相談ください。

夫婦でクリニックに通う方も多い

旦那さまの睡眠時の呼吸の様子やお身体が心配で、ご夫婦でご一緒にクリニックに相談するケースが増えています。当院では旦那さまや奥さまだけでも、ご夫婦でもご来院いただけるので、お気軽にご相談ください。

痛みやダウンタイムが少ないレーザー治療

器具をつける、手術をするなど、いびき改善のためにはさまざまな治療方法があります。当院では、痛みやダウンタイムが少ないレーザー治療を行い、いびきの改善を目指します。

レーザー治療は、旦那さまのお身体への負担も少なく、毎日器具をつけるなどの手間もかからないため、取り入れていただきやすい治療です。健康保険を使って治療できる場合もあり、日帰りでの治療も可能です。

よくある質問(Q&A)

Q1. いびきは何科を受診すればいいですか?

耳鼻咽喉科、または睡眠時無呼吸症候群を専門に扱う内科・循環器内科を受診されることをおすすめします。当院のような耳鼻咽喉科では、気道の構造的な問題を含めた総合的な評価が可能です。

Q2. いびきの検査にはどのくらいの費用がかかりますか?

睡眠時無呼吸症候群の診断には、睡眠検査(ポリグラフ)が必要です。健康保険が適用される場合が多く、自己負担額は検査の種類によって異なりますが、詳細は医療機関にお問い合わせください。

Q3. レーザー治療は痛いですか?

当院で行っているレーザー治療は、痛みやダウンタイムが少ない治療法です。身体への負担も少なく、日帰りでの治療が可能です。治療後の日常生活への影響も最小限に抑えられます。

Q4. いびきは自然に治ることはありますか?

一時的な疲れやアルコール摂取によるいびきは、原因が解消されれば改善することがあります。しかし、毎晩のように続く習慣性いびきの場合は、自然に治ることは少なく、適切な治療が必要です。

Q5. 女性でもいびきをかきますか?

はい、女性もいびきをかきます。特に更年期を迎えると、女性ホルモンの減少により気道を開く筋力が弱まり、いびきをかきやすくなります。また、妊娠中も体重増加やむくみによりいびきのリスクが高まります。

まとめ

旦那さまのいびきは、単なる騒音問題ではなく、睡眠時無呼吸症候群という病気のサインかもしれません。放置すると高血圧、心臓病、脳卒中などの深刻な健康リスクを高める可能性があります。

今すぐできる対策として、ダイエット、寝方の変更、飲酒の制限、鼻呼吸の促進、口周りの筋肉トレーニングなどがあります。奥様ができる対策としては、体重管理のサポート、寝室環境の整備、耳栓の使用などが挙げられます。

旦那さまに伝える際は、「心配している」という気持ちを伝え、いびきは改善できることを具体的に示すことが大切です。いびきを録音して聞いてもらうことや、いびき分析アプリの活用も効果的です。

大きないびきが日常的に続いている場合は、専門医にご相談ください。当院では、痛みやダウンタイムが少ないレーザー治療を行い、保険適用の日帰り治療も可能です。ご夫婦でのご来院も大歓迎です。

いびきでお悩みであれば、ぜひお早めにご相談ください。

コレージュクリニックとは

当院は、いびきをはじめ、睡眠時無呼吸症候群や花粉症・アレルギー性鼻炎などの診療を専門とする耳鼻咽喉科クリニックです。 いびきは単なる音の問題にとどまらず、時に健康へ深刻な影響を及ぼすこともあります。当院では、原因や症状を丁寧に見極めたうえで、適切な診断と治療をご提案し、質の高い睡眠の回復をめざします。
一人ひとりに寄り添いながら、健やかな眠りと快適な毎日をサポートいたします。

レーザー治療は保険適用、自己負担は約3割

ほとんどの治療は健康保険が適用され、自己負担額はおよそ31,000円前後。保険証をお忘れなくご持参ください。

コレ―ジュクリニックとは

医師紹介

都筑 俊寛(つづく としひろ)

耳鼻咽喉科専門医。レーザー治療の臨床と研究に長年携わり、28,000件以上の治療実績をもつ。

  • 日本耳鼻咽喉科学会認定 専門医
  • 日本めまい平衡医学会 参与
  • 日本臨床医療レーザー協会 会員
  • 帝京大学医学部 元准教授

いびきは単なる音の問題ではありません。 睡眠の質を下げ、生活の質を大きく損なうこともあります。 専門医として、安心できる診断と治療を通じて、より良い毎日を取り戻すお手伝いができればと願っています。

ドクター紹介