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副鼻腔炎で目が痛いのはなぜ?原因と対処法を耳鼻科専門医が解説【銀座】
2026.09.25
「副鼻腔炎で目の奥が痛い」「目の上や眉間がズキズキする」。副鼻腔炎の症状の中でも、目のまわりの痛みはつらく、不安に感じる方が多い症状です。
副鼻腔炎で目が痛くなるのには、副鼻腔の解剖学的な位置が関係しています。そして、目の痛みは副鼻腔炎が重症化しているサインのこともあり、放置は禁物です。原因を理解し、適切に対処することが大切です。
この記事では、副鼻腔炎で目が痛い原因、部位別の特徴、今すぐできる対処法、放置のリスクと受診の目安まで、耳鼻咽喉科専門医の立場から解説します。

副鼻腔炎で目が痛いのはなぜ?原因を解説
副鼻腔炎で目が痛くなるのは、副鼻腔が目のすぐ近くにあることと、たまった膿による圧迫が関係しています。副鼻腔は、鼻の周囲にある顔面骨の空洞で、上顎洞・前頭洞・篩骨洞・蝶形骨洞という4つの部位に分かれており、いずれも目の近くに位置しています。
副鼻腔炎になると、副鼻腔に膿がたくさんたまり、内部の圧力が上昇します。この圧力が、目のまわりの神経、特に顔の感覚をつかさどる三叉神経を圧迫・刺激することで、目の奥や目の上に痛みを感じるようになります。また、副鼻腔の炎症が三叉神経を刺激し、目の周囲に放散痛(関連痛)として痛みが広がることもあります。つまり、目そのものの病気ではなく、副鼻腔の炎症が目のまわりの痛みとして現れているのです。目の痛みは、副鼻腔に膿がたまって炎症が強くなっているサインでもあります。
副鼻腔炎で目が痛い|部位別の特徴
副鼻腔炎による目の痛みは、どの副鼻腔が炎症を起こしているかによって、痛む場所が異なります。
目と目の間や目の奥が痛む場合は、篩骨洞(しこつどう)の炎症が関係していることが多いです。篩骨洞は目と目の間にある副鼻腔で、ここの炎症は目の奥の痛みや、こめかみの痛みとして感じられることがあります。目の上や眉の上、おでこが痛む場合は、前頭洞(ぜんとうどう)の炎症が関係します。前頭洞は眉の奥にある空洞で、ここが炎症で腫れると眉や目の上に鈍い痛みを感じ、特に頭を下げたときや目を動かしたときに重くなるのが特徴です。目の奥深くが痛む場合は、蝶形骨洞(ちょうけいこつどう)の炎症が関係することがあります。
副鼻腔炎による目の痛みは、左右どちらかに出ることが多いのも特徴です。また、頭を下げたり前かがみになったりすると痛みが強くなる傾向があります。痛みが出ている部分を指で軽く押してズキッと響くようなら、副鼻腔炎による痛みの可能性が高いとされています。
副鼻腔炎で目が痛いときの今すぐできる対処法
「副鼻腔炎で目が痛いという症状は、患者さんにとって非常につらいものです。今すぐ痛みを和らげたいというお気持ちはよくわかります。自宅でできる応急処置として、鼻うがいや、鼻を温めること、加湿などがあり、一時的に症状を和らげる助けになります。
ただし、耳鼻咽喉科医として強くお伝えしたいのは、目の痛みは副鼻腔炎が重症化しているサインのことが多いということです。応急処置はあくまで一時的なもので、根本的な改善には副鼻腔にたまった膿を排出し、炎症を鎮める治療が必要です。特に、目のまわりの腫れや、視力の変化、激しい頭痛を伴う場合は、炎症が目や脳の方向に広がっている恐れがあり、緊急の対応が必要なこともあります。副鼻腔炎で目が痛いときは、応急処置だけで済ませず、早めに耳鼻咽喉科を受診してください。」
都筑俊寛 銀座PHCクリニック耳鼻咽喉科 院長 / 耳鼻咽喉科専門医 医師プロフィールはこちら
副鼻腔炎で目が痛いときに自宅でできる応急処置を紹介します。これらは一時的に症状を和らげる方法であり、根本的な治療の代わりにはなりません。
鼻うがいで膿を洗い流す
生理食塩水で鼻の中を洗浄する鼻うがいは、副鼻腔から排出された膿や粘液を洗い流し、症状の緩和につながります。体温程度のぬるま湯で作った生理食塩水(約0.9%)を使い、前かがみで優しく行います。上を向いたまま注入すると中耳炎の恐れがあるため注意しましょう。
鼻や目のまわりを温める・加湿する
蒸しタオルで鼻や目のまわりを温めると、血行が促されて鼻水が出やすくなり、痛みが和らぐことがあります。お風呂場など湿度の高い空間で鼻を温めるのも効果的です。加湿器で室内を加湿することも、鼻の粘膜の状態を整えるのに役立ちます。
優しく鼻をかむ
たまった鼻水を出すために鼻をかむときは、片方の鼻を軽く押さえて、少しずつ優しくかみましょう。強くかむと耳に負担がかかり中耳炎の原因になります。鼻をすすったり鼻をほじったりするのは、ウイルスや細菌が鼻の奥に入って副鼻腔炎が長引く原因になるため避けてください。
市販薬で一時的に和らげる
痛みが強いときは、市販の鎮痛薬で一時的に痛みを和らげることもできます。ただし、これらはあくまで一時的な対処であり、目が痛いほどの副鼻腔炎は重症化している可能性が高いため、市販薬に頼り続けず医療機関で治療を受けることが大切です。
副鼻腔炎で目が痛いのは重症化のサイン|放置のリスク
副鼻腔炎で目が痛いという症状は、副鼻腔に膿がたまって内圧が上昇し、炎症が強くなっているサインです。目の痛みが出るほどの副鼻腔炎は重症化している可能性が高く、放置は禁物です。
副鼻腔炎を放置して重症化すると、副鼻腔内の膿が蓄積し、炎症が目や脳の方向に広がることがあります。目の周囲に炎症が波及すると「眼窩蜂窩織炎(がんかほうかしきえん)」を起こし、目の周りの腫れ・視力の低下・眼球運動の障害などが生じる恐れがあります。さらにまれではありますが、炎症が脳周辺に及ぶと「髄膜炎」などの重篤な合併症を引き起こす可能性もあります。目のまわりの腫れ、視力の変化、激しい頭痛、高熱を伴う場合は、緊急の対応が必要なことがあるため、速やかに医療機関を受診してください。
副鼻腔炎で目が痛いときの受診の目安
副鼻腔炎で目が痛いときは、応急処置だけで様子を見るのではなく、早めに耳鼻咽喉科を受診することが大切です。特に以下のような場合は、受診をおすすめします。
目の奥や目の上の痛みが数日以上続く場合、膿のような黄色い鼻水を伴う場合、痛みが悪化している場合、頭を下げると痛みが強くなる場合、市販薬を使っても改善しない場合などです。そして、目のまわりの腫れ・視力の変化・眼球を動かすと痛む・激しい頭痛・高熱といった症状がある場合は、炎症が目や脳に広がっている恐れがあるため、速やかに受診してください。副鼻腔炎による目の痛みは、原因である副鼻腔炎を治療することで改善します。早めの受診が、つらい痛みからの解放と重症化の予防につながります。
耳鼻科での副鼻腔炎の治療
耳鼻咽喉科では、副鼻腔炎による目の痛みの原因である副鼻腔の炎症を治療します。まず内視鏡で鼻や副鼻腔の状態を確認し、必要に応じてレントゲンやCTで炎症の広がりや膿のたまり具合を評価します。
治療は、急性副鼻腔炎では抗菌薬の内服、慢性副鼻腔炎ではマクロライド系抗菌薬の少量長期投与が基本です。あわせて、鼻にたまった膿や鼻水を吸引し、薬液を霧状にして副鼻腔の奥まで届けるネブライザー療法を行います。これにより、神経を圧迫している膿を排出し、炎症を鎮めることで目の痛みの改善が期待できます。薬物療法で改善しない重症例や鼻茸を伴う場合は手術が検討されます。副鼻腔炎の原因にアレルギー性鼻炎が関係している場合は、保険適用の鼻レーザー治療が選択肢になることもあります。
銀座PHCクリニック耳鼻咽喉科の副鼻腔炎診療について
銀座PHCクリニック耳鼻咽喉科は、東京都中央区銀座7丁目に位置する耳鼻咽喉科クリニックです。院長の都筑俊寛医師は、レーザー治療の実績が豊富な耳鼻咽喉科専門医です。「副鼻腔炎で目が痛い」「目の奥の痛みと鼻づまりが続く」という方に対し、内視鏡などで副鼻腔の状態を評価し、原因に応じた治療をご提案しています。
副鼻腔炎の原因にアレルギー性鼻炎が関係している場合は、保険適用の鼻レーザー治療を行っています。花粉症・アレルギー性鼻炎のレーザー治療費は3割負担でおよそ10,000円、初診・検査費用は約4,000〜12,000円、再診費用は約1,000〜2,000円程度が目安です(症状により検査内容が異なるため費用には幅があります。薬の処方がある場合は別途費用がかかります。お支払いは現金のみとなります)。治療の適応は医師が初診時に判断いたします。
「副鼻腔炎による目の痛みを相談したい」という銀座・東京エリアの方は、ぜひ一度ご相談ください。
副鼻腔炎で目が痛いことに関するよくあるご質問(FAQ)
Q1. 副鼻腔炎で目が痛いのはなぜですか?
副鼻腔炎で目が痛くなるのは、副鼻腔が目のすぐ近くにあり、たまった膿によって副鼻腔の内圧が上昇して、目のまわりの神経(三叉神経)を圧迫・刺激するためです。また、炎症が三叉神経を刺激して目の周囲に放散痛として痛みが広がることもあります。目そのものの病気ではなく、副鼻腔の炎症が目のまわりの痛みとして現れています。目の痛みは副鼻腔の炎症が強くなっているサインでもあります。
Q2. 副鼻腔炎で目が痛いときの対処法を教えてください。
自宅でできる応急処置として、生理食塩水での鼻うがい、蒸しタオルで鼻や目のまわりを温める、加湿する、優しく鼻をかむ、市販の鎮痛薬で一時的に痛みを和らげるといった方法があります。ただし、これらはあくまで一時的な対処であり、根本的な改善には副鼻腔の膿を排出し炎症を鎮める治療が必要です。目が痛いほどの副鼻腔炎は重症化している可能性が高いため、早めに耳鼻咽喉科を受診してください。
Q3. 副鼻腔炎で目が痛いのは危険なサインですか?
副鼻腔炎で目が痛いのは、副鼻腔に膿がたまって内圧が上昇し炎症が強くなっているサインで、重症化している可能性があります。放置して重症化すると、炎症が目の周囲に広がって眼窩蜂窩織炎を起こし、目の腫れ・視力低下・眼球運動障害が生じる恐れがあります。まれに炎症が脳周辺に及び髄膜炎などの重篤な合併症を起こすこともあります。目のまわりの腫れ・視力の変化・激しい頭痛・高熱がある場合は速やかに受診してください。
Q4. 副鼻腔炎で目が痛いとき、目の病気と見分けられますか?
副鼻腔炎による目の痛みは、目そのものの病気ではなく副鼻腔の炎症が原因です。副鼻腔炎の場合、鼻づまりや黄色い鼻水を伴う、頭を下げると痛みが強くなる、左右どちらかに痛みが出る、痛む部分を押すとズキッと響くといった特徴があります。ただし、自分だけで見分けるのは難しく、目の症状がある場合は目の病気の可能性もあります。目の痛みが続く場合は、耳鼻咽喉科で副鼻腔の状態を確認することをお勧めします。
Q5. 副鼻腔炎で目が痛いとき何科を受診すればよいですか?
副鼻腔炎による目の痛みは、副鼻腔の炎症が原因のため、耳鼻咽喉科の受診が基本です。耳鼻咽喉科では内視鏡やレントゲン・CTで副鼻腔の状態を評価し、膿の排出や炎症を鎮める治療を行います。ただし、目のまわりの腫れや視力の変化など目の症状が強い場合は、眼科的な評価が必要なこともあります。まずは耳鼻咽喉科で副鼻腔炎の治療を受け、目の症状が強い場合は連携して対応することが大切です。
まとめ|副鼻腔炎で目が痛いときは重症サイン。早めの受診を
副鼻腔炎で目が痛くなるのは、目の近くにある副鼻腔に膿がたまって内圧が上昇し、目のまわりの神経を圧迫・刺激するためです。篩骨洞なら目の奥・目の間、前頭洞なら目の上・眉の上というように、炎症を起こす部位によって痛む場所が異なり、頭を下げると悪化し左右どちらかに出るのが特徴です。
自宅でできる応急処置として鼻うがいや温める・加湿などがありますが、これらは一時的な対処です。目が痛いほどの副鼻腔炎は重症化のサインで、放置すると眼窩蜂窩織炎や髄膜炎など重篤な合併症のリスクがあります。特に目のまわりの腫れ・視力の変化・激しい頭痛がある場合は速やかに受診してください。
銀座PHCクリニック耳鼻咽喉科では、副鼻腔の状態を評価し、膿の排出や炎症を鎮める治療をご提案しています。アレルギー性鼻炎が関係する場合は保険適用の鼻レーザー治療にも対応しています。
副鼻腔炎による目の痛みにお悩みの銀座・東京エリアの方は、ぜひ一度ご相談ください。
※本記事は情報提供を目的としており、個別の診断・治療を保証するものではありません。応急処置の効果には個人差があり、目の痛みの原因や治療の適応は医師が診察のうえ判断します。
コレージュクリニックとは

当院は、いびきをはじめ、睡眠時無呼吸症候群や花粉症・アレルギー性鼻炎などの診療を専門とする耳鼻咽喉科クリニックです。
いびきは単なる音の問題にとどまらず、時に健康へ深刻な影響を及ぼすこともあります。当院では、原因や症状を丁寧に見極めたうえで、適切な診断と治療をご提案し、質の高い睡眠の回復をめざします。
一人ひとりに寄り添いながら、健やかな眠りと快適な毎日をサポートいたします。
レーザー治療は保険適用、自己負担は約3割
ほとんどの治療は健康保険が適用され、自己負担額はおよそ31,000円前後。保険証をお忘れなくご持参ください。
医師紹介
都筑 俊寛(つづく としひろ)

耳鼻咽喉科専門医。レーザー治療の臨床と研究に長年携わり、28,000件以上の治療実績をもつ。
- 日本耳鼻咽喉科学会認定 専門医
- 日本めまい平衡医学会 参与
- 日本臨床医療レーザー協会 会員
- 帝京大学医学部 元准教授
いびきは単なる音の問題ではありません。 睡眠の質を下げ、生活の質を大きく損なうこともあります。 専門医として、安心できる診断と治療を通じて、より良い毎日を取り戻すお手伝いができればと願っています。