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副鼻腔炎で熱は出る?発熱の原因・期間・風邪との見分け方を耳鼻科専門医が解説【銀座】
2026.09.25
「副鼻腔炎で熱が出ることはあるの?」「副鼻腔炎と診断されたのに熱が下がらない」。副鼻腔炎の症状の中でも、発熱があると不安に感じる方は多いでしょう。
副鼻腔炎、特に急性の細菌性副鼻腔炎では、発熱することがあります。ただし、その熱が副鼻腔炎によるものか、きっかけとなった風邪によるものか判断が難しいケースもあります。熱の特徴や続く期間を知ることが、受診の判断に役立ちます。
この記事では、副鼻腔炎で熱は出るのかについて、発熱の原因・熱の高さと続く期間・風邪との見分け方・細菌性副鼻腔炎の重症サイン・子供の注意点・受診の目安まで、耳鼻咽喉科専門医の立場から解説します。

副鼻腔炎で熱は出る?
副鼻腔炎を発症すると、発熱することがあります。これは、ウイルスや細菌などの病原体が副鼻腔内で炎症を起こし、体が病原体と戦うために免疫反応を起こして熱を上昇させるためです。
ただし、すべての副鼻腔炎で熱が出るわけではありません。副鼻腔炎は大きく急性副鼻腔炎と慢性副鼻腔炎に分けられますが、発熱しやすいのは急性副鼻腔炎、特に細菌感染が原因の細菌性副鼻腔炎です。一方、症状が3ヶ月以上続く慢性副鼻腔炎では、通常は発熱を伴わないことが多く、鼻づまりや後鼻漏、頭重感などが中心になります。副鼻腔炎で熱が出るかどうかは、急性か慢性か、原因が何かによって変わります。
副鼻腔炎で熱が出る原因
副鼻腔炎で熱が出る主な原因は、副鼻腔内で起きている炎症に対する体の免疫反応です。副鼻腔炎の多くは、風邪などのウイルス感染をきっかけに発症します。風邪による鼻腔粘膜の炎症が副鼻腔に広がり、膿が排出されずにたまることで副鼻腔炎が発症します。
さらに、体力が落ちているときには、ウイルスに加えてインフルエンザ菌や肺炎球菌などの細菌による二次感染が起こり、細菌性副鼻腔炎を引き起こすことがあります。この細菌感染に対して体が免疫反応を起こすと、発熱します。急性副鼻腔炎が急性の細菌感染によるものである場合、熱が出やすいのはこのためです。発熱は、体が病原体と戦っているサインでもあります。
副鼻腔炎の熱は何度くらい?いつまで続く?
副鼻腔炎による発熱の程度や続く期間には個人差があります。目安としては、副鼻腔炎による発熱は、原因や症状の進行度によって数日から1週間程度続くことが多いとされています。
体温の高さは、微熱程度のこともあれば、急性副鼻腔炎の初期でも39℃以上の高熱が出ることもあります。体温の数値や持続期間はあくまで目安であり、発熱しない場合もあれば、高熱が出る場合もあります。また、副鼻腔炎の熱は上がったり下がったりを繰り返すこともあります。これは炎症の状態や免疫反応の変動によるものです。副鼻腔炎と診断された後もなかなか熱が下がらない場合や、一度下がった熱が再び上がる場合は、症状が改善していない可能性があるため、再度医療機関に相談することをお勧めします。
副鼻腔炎の熱と風邪の熱の見分け方
「副鼻腔炎の発熱について患者さんからよくいただくのが、『風邪の熱と副鼻腔炎の熱はどう違うのか』というご質問です。実は、発熱そのものだけで風邪か副鼻腔炎かを見分けるのは難しいのですが、経過に注目すると手がかりになります。
風邪の場合、発熱は数日でおさまり、鼻や喉の症状も1週間程度で軽快していくのが一般的です。一方、副鼻腔炎を疑うのは、風邪が治りかけたのに1週間ほど経って再び発熱したり、鼻水や咳が悪化したりする場合です。また、黄色や緑色の粘り気のある鼻水、頬や額の痛み・圧迫感を伴う発熱も副鼻腔炎のサインです。特に、39℃以上の高熱と膿性の鼻水が3日以上続き重症感がある場合は、細菌性副鼻腔炎が疑われます。こうした経過が見られたら、耳鼻咽喉科の受診をお勧めします。」
都筑俊寛 銀座PHCクリニック耳鼻咽喉科 院長 / 耳鼻咽喉科専門医 医師プロフィールはこちら
副鼻腔炎の熱と風邪の熱を見分けるポイントは、発熱そのものよりも経過と随伴症状にあります。風邪の発熱は数日でおさまり、鼻や喉の症状も1週間程度で軽快していくのが一般的です。急性のウイルス性副鼻腔炎も、多くは10日以内に自然に軽快するとされています。
一方、副鼻腔炎、特に細菌性副鼻腔炎を疑うのは、次のような場合です。風邪が治りかけた後、1週間ほど経って再び発熱したり鼻水・咳が悪化したりする場合、黄色や緑色の粘り気のある鼻水を伴う発熱がある場合、頬・額・目の奥の痛みや圧迫感を伴う場合などです。ただし、鼻水の色だけでウイルス性か細菌性かを見分けることはできないとされており、正確な判断には医療機関での診察が必要です。
こんな副鼻腔炎の熱は要注意|細菌性・重症のサイン
副鼻腔炎の発熱の中でも、以下のような場合は細菌性副鼻腔炎や重症化が疑われるため、早めの受診が必要です。
39℃以上の発熱と膿性の鼻水が少なくとも3日以上続き、重症感がある場合。風邪に引き続いて、1週間後に再度の発熱や日中の鼻水・咳の悪化が見られる場合。これらは細菌性副鼻腔炎が疑われるサインとされています。また、発熱に加えて、目の周りの腫れや痛み、視力の変化、激しい頭痛、意識がはっきりしないなどの症状がある場合は、炎症が副鼻腔の周囲(目や脳の方向)に広がっている可能性があり、速やかに医療機関を受診する必要があります。副鼻腔炎の熱を「ただの風邪」と軽視せず、これらのサインがある場合は早めに耳鼻咽喉科を受診してください。
子供の副鼻腔炎の熱の注意点
子供も副鼻腔炎を発症し、発熱することがあります。子供の副鼻腔は発達途中で鼻腔との交通路が短いため病原菌が到達しやすく、副鼻腔自体の空間も狭いため炎症が広がりやすいとされています。
子供の場合、自分で症状を詳しく説明できないことが多いため、保護者の方が鼻水の様子や熱、機嫌、元気の程度を注意深く観察することが大切です。鼻が詰まっていて機嫌が悪い、黄色い鼻水が続くといった症状に発熱が加わる場合は、耳鼻咽喉科に相談しましょう。特に注意が必要なのは乳児で、生後3ヶ月未満で38℃以上の発熱がある場合は、速やかに医療機関を受診してください。また、熱が高くなくても、呼吸が苦しそう、意識がはっきりしないなどの様子が見られる場合は、速やかに受診または救急要請が必要です。
副鼻腔炎で熱が出たときの治療と過ごし方
副鼻腔炎で熱が出たときの治療は、原因や重症度に応じて行われます。細菌性副鼻腔炎が疑われる場合は、抗菌薬や抗炎症薬の内服による治療が行われます。あわせて、鼻の中の鼻水や膿を取り除き、抗生物質などを霧状にして噴霧吸入するネブライザー療法も有効です。副鼻腔を洗浄することもあります。
自宅での過ごし方としては、十分な睡眠と栄養をとって免疫力を保つこと、水分をこまめに補給すること、体を休めることが大切です。発熱がつらい場合は、市販の解熱鎮痛薬で一時的に熱や痛みを和らげることもできますが、症状が続く場合は医療機関での治療が必要です。軽度の急性副鼻腔炎であれば、十分な休養で1週間から2週間程度で自然に改善することもありますが、高熱が続く場合や症状が改善しない場合は、自己判断せず耳鼻咽喉科を受診してください。
副鼻腔炎で熱が出たら何科を受診する?
副鼻腔炎で熱が出た場合、耳鼻咽喉科の受診が基本です。耳鼻咽喉科では、内視鏡で鼻腔内の状態を確認し、必要に応じてレントゲンやCTで副鼻腔の炎症の程度を評価します。副鼻腔炎の診断と、発熱の原因が副鼻腔炎によるものかどうかの判断を行い、原因に応じた治療を受けられます。
以下のような場合は、耳鼻咽喉科の受診をお勧めします。39℃以上の高熱と膿性の鼻水が3日以上続く場合、風邪が治りかけた後に再び発熱した場合、黄色い鼻水・頬や額の痛み・鼻づまりを伴う発熱がある場合、副鼻腔炎と診断された後も熱が下がらない場合などです。発熱に加えて目の周りの腫れや激しい頭痛など重症のサインがある場合は、速やかに受診してください。
銀座PHCクリニック耳鼻咽喉科の副鼻腔炎診療について
銀座PHCクリニック耳鼻咽喉科は、東京都中央区銀座7丁目に位置する耳鼻咽喉科クリニックです。院長の都筑俊寛医師は、レーザー治療の実績が豊富な耳鼻咽喉科専門医です。「副鼻腔炎で熱が出て心配」「風邪の後に熱がぶり返した」という方に対し、内視鏡などで状態を評価し、原因に応じた治療をご提案しています。
副鼻腔炎の原因にアレルギー性鼻炎が関係している場合は、保険適用の鼻レーザー治療を行っています。花粉症・アレルギー性鼻炎のレーザー治療費は3割負担でおよそ10,000円、初診・検査費用は約4,000〜12,000円、再診費用は約1,000〜2,000円程度が目安です(症状により検査内容が異なるため費用には幅があります。薬の処方がある場合は別途費用がかかります。お支払いは現金のみとなります)。治療の適応は医師が初診時に判断いたします。
「副鼻腔炎の熱や鼻の症状が続いている」という銀座・東京エリアの方は、ぜひ一度ご相談ください。
副鼻腔炎の熱に関するよくあるご質問(FAQ)
Q1. 副鼻腔炎で熱は出ますか?何度くらいですか?
副鼻腔炎、特に急性の細菌性副鼻腔炎では発熱することがあります。これは体が病原体と戦うための免疫反応です。熱の高さは微熱程度のこともあれば、急性副鼻腔炎の初期で39℃以上の高熱が出ることもあります。体温の数値は目安であり、発熱しない場合もあります。一方、症状が3ヶ月以上続く慢性副鼻腔炎では、通常は発熱を伴わないことが多いです。
Q2. 副鼻腔炎の熱は何日くらい続きますか?
副鼻腔炎による発熱は、原因や症状の進行度によって数日から1週間程度続くことが多いとされています。ただし個人差があり、熱が上がったり下がったりを繰り返すこともあります。副鼻腔炎と診断された後もなかなか熱が下がらない場合や、一度下がった熱が再び上がる場合は、症状が改善していない可能性があるため、再度医療機関に相談することをお勧めします。
Q3. 副鼻腔炎の熱と風邪の熱はどう見分けますか?
発熱そのものだけで見分けるのは難しいですが、経過が手がかりになります。風邪の発熱は数日でおさまり症状も1週間程度で軽快します。一方、風邪が治りかけた後1週間ほどで再び発熱したり鼻水・咳が悪化したりする場合、黄色い鼻水や頬・額の痛みを伴う発熱がある場合は副鼻腔炎が疑われます。特に39℃以上の高熱と膿性の鼻水が3日以上続き重症感がある場合は細菌性副鼻腔炎が疑われるため、耳鼻咽喉科を受診してください。
Q4. 副鼻腔炎で熱が出たら何科を受診すればよいですか?
副鼻腔炎で熱が出た場合は、耳鼻咽喉科の受診が基本です。耳鼻咽喉科では内視鏡やレントゲン・CTで副鼻腔の状態を評価し、発熱が副鼻腔炎によるものかを判断して原因に応じた治療を行います。39℃以上の高熱と膿性の鼻水が3日以上続く、風邪の後に再び発熱した、副鼻腔炎と診断後も熱が下がらない場合は受診をお勧めします。目の周りの腫れや激しい頭痛など重症のサインがある場合は速やかに受診してください。
Q5. 子供が副鼻腔炎で熱を出したとき注意することは何ですか?
子供は副鼻腔と鼻腔の交通路が短く炎症が広がりやすいため、注意が必要です。自分で症状を説明できないことが多いので、保護者が鼻水・熱・機嫌・元気の程度を観察しましょう。黄色い鼻水と発熱が続く場合は耳鼻咽喉科に相談してください。特に生後3ヶ月未満で38℃以上の発熱がある場合は速やかな受診が必要です。熱が高くなくても呼吸が苦しそう、意識がはっきりしない場合は速やかに受診または救急要請をしてください。
まとめ|副鼻腔炎の熱は経過に注目し重症サインがあれば受診を
副鼻腔炎、特に急性の細菌性副鼻腔炎では、体の免疫反応によって発熱することがあります。熱の高さは微熱から39℃以上までさまざまで、数日から1週間程度続くことが多く、上がったり下がったりすることもあります。慢性副鼻腔炎では通常発熱を伴わないことが多いです。
副鼻腔炎の熱と風邪の熱は発熱だけでは見分けにくいですが、風邪が治りかけた後の再発熱や、黄色い鼻水・頬の痛みを伴う発熱は副鼻腔炎のサインです。39℃以上の高熱と膿性の鼻水が3日以上続く、目の周りの腫れや激しい頭痛があるといった重症のサインがある場合は、速やかに耳鼻咽喉科を受診してください。子供、特に乳児の発熱には特に注意が必要です。
銀座PHCクリニック耳鼻咽喉科では、副鼻腔炎の状態を評価し、原因に応じた治療をご提案しています。アレルギー性鼻炎が関係する場合は保険適用の鼻レーザー治療にも対応しています。
副鼻腔炎の熱や鼻の症状にお悩みの銀座・東京エリアの方は、ぜひ一度ご相談ください。
※本記事は情報提供を目的としており、個別の診断・治療を保証するものではありません。体温の数値は目安であり、発熱時の対応や治療の適応は医師が診察のうえ判断します。
コレージュクリニックとは

当院は、いびきをはじめ、睡眠時無呼吸症候群や花粉症・アレルギー性鼻炎などの診療を専門とする耳鼻咽喉科クリニックです。
いびきは単なる音の問題にとどまらず、時に健康へ深刻な影響を及ぼすこともあります。当院では、原因や症状を丁寧に見極めたうえで、適切な診断と治療をご提案し、質の高い睡眠の回復をめざします。
一人ひとりに寄り添いながら、健やかな眠りと快適な毎日をサポートいたします。
レーザー治療は保険適用、自己負担は約3割
ほとんどの治療は健康保険が適用され、自己負担額はおよそ31,000円前後。保険証をお忘れなくご持参ください。
医師紹介
都筑 俊寛(つづく としひろ)

耳鼻咽喉科専門医。レーザー治療の臨床と研究に長年携わり、28,000件以上の治療実績をもつ。
- 日本耳鼻咽喉科学会認定 専門医
- 日本めまい平衡医学会 参与
- 日本臨床医療レーザー協会 会員
- 帝京大学医学部 元准教授
いびきは単なる音の問題ではありません。 睡眠の質を下げ、生活の質を大きく損なうこともあります。 専門医として、安心できる診断と治療を通じて、より良い毎日を取り戻すお手伝いができればと願っています。