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女性のいびきの原因〜専門医が解説する7つの要因と改善法【銀座の耳鼻咽喉科】
2025.12.27
「女性なのにいびきをかくなんて恥ずかしい」と誰にも相談できずに悩んでいる方は少なくありません。実は、いびきに悩む女性は珍しくなく、女性には男性とは異なる特有の原因があります。この記事では、東京・銀座の耳鼻咽喉科専門医の視点から、女性のいびきの原因となる7つの要因と改善法、検査・治療について解説します。
女性のいびきは珍しくない|まず知っておきたい基礎知識
いびきは、睡眠中に上気道(鼻から喉にかけての空気の通り道)が狭くなり、空気が通る際に軟口蓋などの粘膜が振動して生じる音です。習慣的にいびきをかく割合は国内で男性約24%、女性約10%とされ、女性のいびきも決して少なくありません。女性ホルモンの変化が気道に影響するため更年期以降に増える傾向があり、痩せ型で顎が小さい若い女性にも見られます。男女共通のメカニズムや対策は、いびきの原因と対策を専門医が解説した記事もご覧ください。
女性のいびきの原因となる7つの要因
女性のいびきの原因は一つとは限らず、複数の要因が重なっているケースも多く見られます。
要因1:女性ホルモン(プロゲステロン)の減少
プロゲステロンという女性ホルモンには、上気道の筋肉の働きを保ち、気道を開きやすくする作用があります。更年期から閉経にかけて分泌が減少すると、喉まわりの筋肉の緊張が保ちにくくなり、いびきをかきやすくなります。40代後半からいびきを指摘され始めた女性の多くに、この変化が関係しています。過度なダイエットやストレスで20〜30代でもホルモンバランスが乱れ、いびきにつながることもあります。
要因2:妊娠・産前産後の変化
妊娠中はホルモンの変化で鼻粘膜がむくんで鼻づまりから口呼吸になりやすく、体重増加で気道が圧迫されていびきが出やすくなります。多くは産後に軽快しますが、妊娠中に睡眠時無呼吸症候群を発症すると妊娠高血圧症候群などのリスクが指摘されているため、いびきが激しい場合はかかりつけ医や耳鼻咽喉科に相談すると安心です。
要因3:小さい顎・痩せ型の骨格
女性は男性に比べて骨格が華奢で顎が小さい方が多く、舌を収めるスペースが狭いため、仰向けで寝たときに舌が喉の奥に落ち込みやすくなります。アジア系では痩せ型の若い女性にも見られ、下顎が小さい・後退している顔立ちの方は注意が必要です。
要因4:鼻づまりによる口呼吸(アレルギー性鼻炎・副鼻腔炎)
花粉症やアレルギー性鼻炎、副鼻腔炎(蓄膿症)、鼻中隔弯曲症などで鼻がつまると無意識に口呼吸になり、舌が喉に落ち込んでいびきの大きな原因となります。女性のいびき相談で鼻の病気が見つかるケースは少なくありません。詳しくは鼻詰まりがいびきの原因になる仕組みを解説した記事をご覧ください。
要因5:肥満・首まわりの脂肪
体重が増えると首まわりや舌にも脂肪がつき、気道が外側と内側の両方から狭くなります。更年期以降は基礎代謝の低下で体重が増えやすく、ホルモン減少との相乗効果でいびきが悪化しやすくなります。
要因6:疲労・ストレス・睡眠薬の影響
疲労やストレスが強いと、体を回復させようと睡眠中に筋肉が深く緩み、舌や喉の筋肉も緩んで気道が狭くなります。育児や仕事の負担が重なる時期にいびきが増えるのはこのためです。筋弛緩作用を持つ睡眠薬でいびきが強まることもあるため、気になる場合は自己判断で中止せず処方医に相談しましょう。
要因7:飲酒・喫煙の習慣
アルコールには筋肉を緩める作用があり、就寝前の飲酒は舌の落ち込みを招いていびきを悪化させます。たばこの煙も鼻や喉の粘膜に炎症を起こして気道を狭くするため、習慣のある方は見直しが有効です。
女性のいびきに隠れている可能性のある病気
代表的なのが睡眠時無呼吸症候群(SAS)です。睡眠中に10秒以上の呼吸停止を繰り返す病気で、放置すると高血圧・糖尿病・心筋梗塞・脳卒中などの合併症リスクが高まります。閉経後の女性は発症リスクが上がり、日中の眠気や不眠などの症状が更年期の不調と似ているため見逃されやすい点に注意が必要です。当てはまる症状がないか、睡眠時無呼吸症候群の症状セルフチェック記事で確認してみてください。女性に多い甲状腺機能低下症も、舌が厚くなり喉の筋力が低下することでいびきの原因となることがあります。
女性のいびきは恥ずかしいものではなく、体からのサインと捉えていただきたいと思います。特に更年期以降にいびきが強くなった方や、日中の眠気・起床時の頭痛を伴う方は、睡眠時無呼吸症候群が隠れていることがあります。鼻やのどの状態は耳鼻咽喉科で直接確認できますので、悩み続けるより一度検査を受けることをおすすめします。
都筑俊寛 銀座PHCクリニック耳鼻咽喉科 院長 / 耳鼻咽喉科専門医 医師プロフィールはこちら
今日からできる女性のいびき対策・改善法
原因が病気でない場合、生活習慣の見直しで改善することがあります。
横向きで寝る・枕を見直す
仰向けで寝ると重力で舌が喉に落ち込みやすくなります。横向きの姿勢は気道が確保されやすく、抱き枕を使うと安定します。高すぎる枕は気道を狭めるため、自分に合った高さを選びましょう。
適正体重の維持と飲酒の見直し
減量で首まわりの脂肪が減ると、いびきの改善が期待できます。寝る前の飲酒はいびきを悪化させ睡眠の質も下げるため、飲む場合は就寝の4時間前までを目安にしましょう。
口呼吸を防ぎ、鼻呼吸を意識する
口閉じテープや就寝時のマスク、舌や口まわりの筋トレは口呼吸の改善に役立ちます。ただし、鼻づまりがある状態で口を閉じると苦しくなるため、まず鼻の治療が先決です。
対策しても改善しないときは耳鼻咽喉科へ|東京・銀座で受けられる検査と治療
セルフケアで改善しない場合は、原因の特定のため受診をおすすめします。耳鼻咽喉科では内視鏡検査で気道の狭い場所を直接確認でき、自宅でできる睡眠検査で無呼吸の有無や重症度を調べます。治療は原因に応じて選択されます。
- 鼻づまり(アレルギー性鼻炎・花粉症)が原因の場合:鼻粘膜へのレーザー治療が有効なことがあります。当院では保険診療で、3割負担で治療費約10,000円、初診検査約4,000〜12,000円が目安です(症状により検査内容が異なるため費用に幅があります)。詳しくは鼻レーザー治療のページを、体質改善を目指す方は舌下免疫療法もご覧ください。
- 睡眠時無呼吸症候群と診断された場合:重症度に応じてCPAP療法(3割負担で月額約5,000円程度)やマウスピース治療が検討されます。詳しくは睡眠時無呼吸症候群の重症度を解説した記事をご覧ください。
- いびきが主体で重症の無呼吸がない場合:喉へのいびきレーザー治療も選択肢です。当院では保険診療で、3割負担で治療費約31,000円前後、初診検査約3,000〜12,000円が目安です。当院院長はいびきレーザー治療(外来のみ)を2001年から2022年で累計29,000件行ってきた実績があります。詳細はいびきレーザー治療の効果と費用の記事、いびき治療の種類比較の記事、いびき治療クリニックの選び方の記事をご覧ください。
女性のいびきの原因に関するよくある質問(FAQ)
Q1. 痩せているのにいびきをかきます。女性のいびきの原因は肥満だけではないのですか?
女性のいびきの原因は肥満に限りません。顎が小さい骨格、女性ホルモンの減少、鼻づまりによる口呼吸など、痩せ型の方でもいびきをかく要因は複数あり、体型にかかわらず原因の特定が大切です。
Q2. 更年期からのいびきは女性のいびきの原因と関係がありますか?
大いに関係があります。更年期以降に女性ホルモンが減少すると、気道を支える筋肉の働きが弱まりいびきをかきやすくなります。閉経後は睡眠時無呼吸症候群のリスクも高まるため、症状が続く場合は検査をおすすめします。
Q3. 妊娠中のいびきも女性のいびきの原因として受診が必要ですか?
妊娠中は鼻粘膜のむくみや体重増加が女性のいびきの原因となり、多くは産後に軽快します。ただし、いびきが激しい、呼吸が止まっていると指摘された場合は、かかりつけ医や耳鼻咽喉科に相談すると安心です。
Q4. 女性のいびきの原因を調べるには何科を受診すればよいですか?
鼻や喉の状態を直接確認できる耳鼻咽喉科が適しています。女性のいびきの原因には鼻づまりが関わることも多く、内視鏡検査や睡眠検査で原因と重症度を調べられます。銀座・東京エリアでは当院でも対応しています。
Q5. 女性のいびきの原因がストレスの場合、どう対処すればよいですか?
疲労やストレスは筋肉を過度に緩め、女性のいびきの原因の一つとなります。睡眠時間の確保や就寝前のリラックスが有効ですが、続く場合は他の原因が隠れている可能性があるため検査をご検討ください。
まとめ|女性のいびきの原因を知り、適切な改善へ
女性のいびきの原因には、女性ホルモンの減少、妊娠、小さい顎、鼻づまり、肥満、ストレス、飲酒・喫煙という7つの要因があり、複数が重なっていることも少なくありません。セルフケアで改善が期待できる一方、睡眠時無呼吸症候群などの病気が隠れているケースもあります。改善しないいびきや日中の眠気を伴ういびきは、東京・銀座の耳鼻咽喉科など専門の医療機関で原因を調べることをおすすめします。
※本記事は情報提供を目的としており、個別の診断・治療を保証するものではありません。症状には個人差があり、検査や治療の適応は医師が診察のうえ判断します。
コレージュクリニックとは

当院は、いびきをはじめ、睡眠時無呼吸症候群や花粉症・アレルギー性鼻炎などの診療を専門とする耳鼻咽喉科クリニックです。
いびきは単なる音の問題にとどまらず、時に健康へ深刻な影響を及ぼすこともあります。当院では、原因や症状を丁寧に見極めたうえで、適切な診断と治療をご提案し、質の高い睡眠の回復をめざします。
一人ひとりに寄り添いながら、健やかな眠りと快適な毎日をサポートいたします。
レーザー治療は保険適用、自己負担は約3割
ほとんどの治療は健康保険が適用され、自己負担額はおよそ31,000円前後。保険証をお忘れなくご持参ください。
医師紹介
都筑 俊寛(つづく としひろ)

耳鼻咽喉科専門医。レーザー治療の臨床と研究に長年携わり、28,000件以上の治療実績をもつ。
- 日本耳鼻咽喉科学会認定 専門医
- 日本めまい平衡医学会 参与
- 日本臨床医療レーザー協会 会員
- 帝京大学医学部 元准教授
いびきは単なる音の問題ではありません。 睡眠の質を下げ、生活の質を大きく損なうこともあります。 専門医として、安心できる診断と治療を通じて、より良い毎日を取り戻すお手伝いができればと願っています。